「もっと早く解決できなかったのは申し訳ない」レッドブル、ステアリング問題でフェルスタッペンに謝罪
レッドブルはF1マイアミGPで大きく戦闘力を向上させた。しかしステアリングの問題をもっと早く解決できなかったことを、マックス・フェルスタッペンに「申し訳ない」と話した。
レッドブルはF1第4戦マイアミGPで、序盤3戦と比べて大きくパフォーマンスを改善させた。しかし苦戦の一因になっていたステアリングの問題を早期に解決できなかったことについて謝罪の言葉も述べた。
フェルスタッペンはマイアミGPで、2番グリッドからスタートして5位でフィニッシュ。フロントロウという好位置を表彰台につなげることはできなかったが、これは1周目にスピンして大きく順位を落としたこと、そして早めにタイヤ交換する作戦がうまくいかなかったことが影響している。しかし純粋な速さという面では、予選Q3進出もできなかった前戦日本GPとは大きく違う印象を与えたことは間違いない。
マイアミGPにレッドブルは、大幅改良したサイドポッドやフロア、新リヤウイングなど様々なアップデートを投入。これが今回のパフォーマンスアップにつながっていることは確かだが、フェルスタッペンはもうひとつの要因として問題を抱えていたステアリングが正常化したことも大きかったと語った。
フェルスタッペンは開幕前のシェイクダウンの時から、ステアリングに問題を訴えていたという。なぜ早期に解決できなかったのかについて、レッドブルのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェが語った。
「まず、その問題が本当に存在することを確認する必要があった。その次に、原因を特定する段階があり、これには時間がかかった。そしてその後、問題の修正に取り掛かったんだ」
ワシェはマイアミGP終了後、motorsport.comにそう語った。
レッドブルはステアリングラックを完全に交換し、複数の関連コンポーネントも刷新した。その結果、マイアミGP前にシルバーストンで行なわれたフィルミングデー時点で、フィーリングは大きく改善していたという。
「もっと早く解決できなかったのは申し訳なく思う。我々はいくつもの方法を試したがうまくいかなかった。部品の到着にも時間がかかった。しかし、エンジニアリングチームは非常に良い仕事をしたと思う」
Pierre Wache, Technical Director Red Bull Racing
Photo by: Red Bull Content Pool
なおレッドブルが原因を突き止めたのは4月の休み期間中だったのか、それ以前だったのかという質問には、ワシェは次のように答えた。
「その少し前には分かっていた。ただし、休止期間があったおかげで、部品を製造する準備ができたと言えるだろう。そうでなければ(本来4月に開催予定だった)バーレーンやジェッダには間に合わなかったはずだ」
■回転する“マカレナウイング”開発の背景
ステアリングの修正は目に見えない要素だった。その一方で、視覚的に大きく注目を集めたのは、フェラーリが最初に公表したフラップが180度回転する“マカレナウイング”(通称くるりんぱ)のレッドブル・バージョンだった。
レッドブルはこのコンセプトがフェラーリからのコピーではないと主張。自分たちの仕様はウイングの回転方向が逆であるなど、仕組みが異なることを強調している。
ワシェはレッドブルの”くるりんぱ”ウイング開発経緯について次のように語った。
「我々は11月頃に着手した。バーレーン、そしてメルボルンで投入しようとしたが、うまく機能させることができなかった。鈴鹿でも再挑戦したが、非常に苦戦した。そしてようやく今、機能するようになった。この種のデバイスを成立させるには長いプロセスが必要なんだ」
またコンセプト自体は比較的早く実現させたものの、レギュレーションに適合させるための最適化に多くの時間を費やしたという。
「(ウイングの)開閉に許される時間は限られていて、さらに従来よりも大きく動かす必要があったからだ。我々はこの新しいシステムではいくつかの問題を予測できておらず、修正すべき点もあった。そして修正作業には、通常のマシン開発に加えてさらに時間が必要だったんだ」
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