レッドブル、フェルスタッペンの”敗因”に困惑「デグラデーションが急に悪化した原因を理解しなければ」
レッドブルは、F1オーストリアGPでタイヤのデグラデーションが”奇妙”に変化し、マックス・フェルスタッペンがレースで勝利を逃したことに困惑していると語った。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB18, leaves his pit box after a stop
Mark Sutton / Motorsport Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGPの予選でポールポジションを獲得。スプリントレースも比較的容易に制してみせた。そのため、決勝レースでもフェルスタッペンが逃げ切るかと思われた。
しかしその決勝レースでは、12周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行を許すと、フェラーリ勢よりひどいタイヤデグラデーション(性能劣化)に見舞われていたこともあり、直後にピットインした。
フェルスタッペンはフェラーリ勢よりも先に先にタイヤを交換する戦略を採り、厳しい状況を打開することを目指したが、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がエンジントラブルでリタイアするまでは、2位の座も危うい状態だった。
レッドブルは土曜日のスプリントと日曜日の決勝レースでペースが変化したことについて説明に窮しており、パルクフェルメ・ルールによってセッティングが変わっていないことや、最近のレースではデグラデーションの状況が良かったことから、その原因が見つけられずにいるようだ。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは「奇妙な感じだよ」と言う。
「たった1週間前のシルバーストンでは、デグラデーションがかなりマトモに見えたんだ」
「問題はこのタイヤがかなり敏感で、適切に使えなければデグラデーションという点でペナルティを受ける可能性があるということだ」
ホーナーは、スプリントではフェラーリに匹敵するパフォーマンスを持っていたにも関わらず、決勝ではデグラデーションが大幅に悪化したのはなぜなのか、その要因を調査する必要があると語った。
「スプリントレースでは、序盤に少しハードにプッシュした。終盤にも少し(タイヤを)使ったが、スティント全体ではフェラーリと同じだった」
「一晩で変わったのは、雨と気温、そしてもちろん燃料の量だけだ」
「最初のスティントで、なぜ我々のデグラデーションがシャルルやカルロスよりかなり悪かったのかを理解する必要がある」
オーストリアGPの舞台であるレッドブルリンクは、土曜の晩から日曜の朝まで雨が降った影響で、F3のレースはフルウエット、F2のレースは路面が徐々に乾いていくダンプコンディションで実施されたのだ。
一方でフェラーリのマッティア・ビノット代表は。ルクレールがフェルスタッペンに大きなプレッシャーを与えることができたこと、つまりフェルスタッペンが思うようにタイヤマネジメントができなかったことが、スプリントと決勝の主な違いだと考えている。
「2台の間に、大きなペース差があったとは思わない」と、ビノットは語った。
「タイヤのデグラデーションに関しては、スプリントでは我々の方に少しアドバンテージがあったと思う。しかし決勝ではスタート直後からマックスにプレッシャーをかけていったので、より有利になったということだ」
「スタートからマックスにプレッシャーをかけ、ペースを上げさせ、タイヤをより劣化させた。だからスプリントで見えたことが、(レースでは)より明確になったと思う」
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