ペレス、レッドブルF1がニューマシンで見せた“攻めの姿勢”を称賛「みんなコンセプトを変えるなんて想像しなかっただろうね」
セルジオ・ペレスは、2023年のF1をほしいままにしたレッドブルが2024年に向けてマシンを大きく変えたことについて「勇敢だ」と語った。
レッドブルは2024年シーズンのF1に投入するRB20で昨年のRB19から空力デザインを大きく変更。チームの攻めた姿勢に、ドライバーのセルジオ・ペレスは「勇敢だ」と語った。
昨年22戦中21勝というF1記録を打ち立てたレッドブルは先日、新シーズンに向けたニューマシン発表会を実施。他陣営がレッドブルRB19に追随した空力デザインを取り入れる中、ペレスが新しい“コンセプト”と語るまでの変貌を遂げたRB20を公開した。
レッドブルはRB20で、サイドポンツーンやエンジンカウル周辺に大胆なアイデアを盛り込んだ。特にヘイローから後方へ伸びるエッジーな段差は、ライバルであるメルセデスのマシンデザインからインスピレーションを得たようだ。
RB20にメルセデスの空力デザインの要素が見られることに驚いたか? と訊かれたペレスは「ああそうだね。少しね」と答えて次のように続けた。
「でも同時に、これはチームがどれだけ前進し、全ての限界を押し広げようとしているかを示している。本当に素晴らしいことだよ」
「このチームにはハングリー精神がある。昨年は圧倒的な強さのマシンがあったから、みんなコンセプトを大きく変えるなんて想像しなかっただろうし、レッドブルは本当に勇敢だと思う」
Sergio Perez, Red Bull Racing
Photo by: Red Bull Content Pool
またペレスは、RB19はオールラウンドに強さを発揮していたものの、RB20には特に改善された部分があるという。
「基本的には低速域でのウィンドウが改善されているようだ。もちろん、サーキットを走ってみるまでは分からないけどね」とペレスは語った。
ペレスは昨年2勝をマークしたものの、対してチームメイトのマックス・フェルスタッペンはシーズン19勝。結果的に290ポイントもの差をつけられた。
今年はなんとしてでも状況を改善したいペレス。2025年以降もレッドブルのシートを確保し続けるためにはパフォーマンスの改善が求められると考えている。
「マシンの開発が進むにつれて、いくつか問題が出てきたんだ」とペレスは言う。
「その問題を改善しようとした結果、マシンからパフォーマンスが奪われてしまった。速くなるとは限らなかった。より快適にすることが必ずしもスピードに繋がる訳じゃないんだ」
ペレスは2023年に抱えていた問題を理解することができたとして、2024年に向けて「今年はベストな状態で臨めると思っている」と強気な姿勢を見せた。
今年はタイトルを狙えると思うか? それともまたしてもフェルスタッペンの独走となるのか? と訊かれたペレスは冷静にこう答えた。
「また1年は始まっていない。僕らには同じチャンスがあるし、チャンピオンになることが僕ら全員の目標だ」
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