「ベッテルを雇う余裕はない」レッドブルのヘルムート・マルコが獲得を否定
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、2021年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして、フェラーリ離脱が決まったセバスチャン・ベッテルを獲得する余裕はないと主張する。
Helmut Markko, Consultant, Red Bull Racing, with Sebastian Vettel, Ferrari
Jerry Andre / Motorsport Images
2020年限りでフェラーリを離脱することが決まったセバスチャン・ベッテル。彼の来季以降の活動について注目が集まっているが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、ベッテル獲得はチームと親会社であるレッドブルにとって、「話題にはなっていない」と強く主張する。
ベッテルはフェラーリに移籍する前、2009〜2014年にかけてレッドブルに在籍。その間4度のF1ドライバーズチャンピオンに輝いている。移籍後もベッテルは、レッドブルと友好的な関係を維持している。
今年の初め、マルコはベッテルを再びチームに迎え入れる可能性を否定。その理由について「単純に金銭的な理由のためだ。彼らのようなトップスターを、ふたり雇う余裕はない」と語っていた。
当時ベッテルの移籍は可能性のひとつに過ぎなかったが、フェラーリ離脱が決まった今もマルコは当初の考えを変えていないと主張する。
「私の話は、レッドブル・レーシングに”ふたりのV(フェルスタッペンとベッテル)”がいることはないということだ」
そうマルコはmotorpsort.comに対して語った。
「財政的にそんな余裕はない。それを支払う余裕はないんだ」
ベッテルはフェラーリが発表したリリースの中で、契約がまとまらなかった理由を「金銭的な問題は関係ない」と説明していた。しかしマルコ曰く、それでもレッドブルが支払うことができる金額よりも、はるかに高い金額をベッテルは求めているようだ。
「フェラーリが彼に提示した金額は、(アレクサンダー)アルボンが稼ぐ金額とは、大きく離れている」
マルコは、ベッテルとは「常に連絡を取り合っている」と認めつつも、「フェルスタッペンがナンバー1ドライバーの立場である」ということはベッテルも理解しており、「トップスターをふたり雇う余裕はない」と改めて強調した。そして、ベッテルの復帰については、レッドブル内部でも話題になっていないとも付け加えた。
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