”ペレス起用決定”発表時の写真は時系列が合わない? レッドブルが撮影の経緯を説明
レッドブルは、セルジオ・ペレスとの2021年の契約が発表された際に使われた写真が、その遥か前に撮影されていた経緯を説明した。


レッドブルは、2020年シーズンのパフォーマンスが安定しなかったアレクサンダー・アルボンをテスト兼リザーブドライバーに降格させ、2021年にはセルジオ・ペレスをレギュラードライバーとして起用することを決定した。
この決断は最終戦アブダビGP後の金曜日にふたりのドライバーに伝えられたと言われている。その直後、チームからは公式に発表が行なわれた。
この発表直後、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、インスタグラムにレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ、そしてペレスと共に撮影した写真を投稿した。しかしこの写真には、いくつかの疑問が投げかけられた。
一部の観察眼に優れた人物たちは、この写真に映るカーテンは、アブダビのサーキットホテルのモノではないかと指摘したのだ。しかもペレスは、アブダビGP後にセバスチャン・ベッテルとヘルメットを交換した際に着ていたのと同じ服を着用していたのだ。
motorsport.comではこの写真の経緯について、マルコに直撃。マルコはこの写真がアブダビで撮影されたモノであることを認めたものの、その時点で最終決定が下されたことは否定した。
「この写真は、契約書へのサインとは何も関係ない」
そうマルコは語った。
「これはただの個人的なミーティングであり、当時はまだ100%決まったことはなかった。そして確定した場合に備えて写真を撮った。最近では、サインは電子的に行なうことだってできるからね」
この写真がアブダビGP直後の日曜夜に撮られたモノなのか、それとも月曜日だったのか……それについてマルコは次のように語る。
「正直に言って覚えていない。激動の週末だったからね。結局のところ、新型コロナウイルスに関する規制のため、ホテルから外出することは許可されていなかった。だからそのチャンスがそこにあったのだ」
レッドブルは、写真の撮影日が特定されることはないと考えていた。しかしマルコは、カーテンの柄とペレスの服によって、秘密が明かされてしまったと語った。
「ベッテルにヘルメットを渡した時、ペレスは同じ服を着ていたね」
マルコはそう言って微笑んだ。
「カーテンではなくそのことの方が、秘密を明かす要因になってしまった」