ハミルトン、レッドブルの”可変ウイング使用”を疑う? ホーナー代表「FIAは満足している」と噂を否定

メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、レッドブルが直線スピードを向上させるための”可変”リヤウイングを使っているのではと指摘したが、当のレッドブルは、マシンのデザインの合法性について、「FIAは満足している」と主張する。

ハミルトン、レッドブルの”可変ウイング使用”を疑う? ホーナー代表「FIAは満足している」と噂を否定

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、レッドブルのマシンが可変リヤウイングを使用して、最高速を向上させていると指摘した。しかしレッドブル側はこの指摘について否定。マシンのデザインについては、FIAも完全に満足していると主張している。

 今シーズンのF1は、レッドブルとメルセデスによる激しい戦いになっている。この激戦に打ち勝つため、両チームは様々な部分で”限界”に挑戦している。

 そんな中でハミルトンは、スペインGPでレッドブルが、ストレートで後方に倒れるリヤウイングを使っているのではないかと示唆。その結果、直線スピードが非常に伸びていると指摘した。

 スペインGPの予選終了後、Skyのインタビューに応えたハミルトンは、次のように語った。

「レッドブルは、ストレートで本当に速いんだ。彼らは今日、リヤに曲がるウイングを付けていた。そのウイングによって、少なくとも0.3秒は稼いでいるはずだ」

「彼らはそのウイングで、僕らよりも速くストレートを走るだろう。彼らを後ろに抑えておくのは難しいだろうね。とはいえ、抑え込むのが不可能だという意味ではない」

 レッドブルはスペインGPの金曜フリー走行で、次のモナコGP向けのハイダウンフォース仕様のリヤウイングを試したが、土曜日からはシーズン序盤のレースで使っていた、低ドラッグ仕様のリヤウイングに戻している。

 F1チームはこれまでにも、空力パーツを可変させることで、マシンのパフォーマンスを向上させることを目指してきた。

 例えばリヤウイングが空気の抵抗を受けて後方に僅かでも倒れる形になれば、その分空気抵抗が減り、直線スピードが伸びることになる。それと同時に当然ダウンフォースは減るが、基本的に直線ではダウンフォースは必要ない。ただマシンが減速するとウイングは元の位置に戻り、しっかりと本来のダウンフォースを生み出すというわけだ。

 しかしレギュレーションでは、可変する空力パーツの装着はDRSを除いて許されておらず、FIAは車検を強化。ウイングが十分な強さを持っており、空気抵抗を受けても動きすぎないことを確認している。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、リヤウイングのデザインについて、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフと個人的に話をしたことを認めたものの、FIAはマシンデザインに満足していると主張している。

 ハミルトンの発言について「コメントを見た」と語るホーナー代表は、次のように語った。

「もちろんマシンは徹底的に検査されている。プルバック(後ろに引く)テストもあるし、他にも合格しなければならない様々な検査がある。FIAはこのマシン(の合法性)に完全に満足しており、かなり厳しい検査の全てに合格している」

「彼(ハミルトン)のコメントを見て驚いたよ。しかしそれは、トトも以前に私に言ったことだ。ルイスの個人的な意見だったとは思えないから、恐らく他のところから聞いたのだろう」

 一方で、レッドブルのマシンについて疑念を抱いているかと尋ねられたウルフ代表は、多くを語らなかった。

「それはとても面白いことだね」

 そうウルフ代表は語った。

「ああ、確かにそれについて話し合った。でも誰もが……いや、コメントしないでおこう。申し訳ない」

 

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