レッドブル&ホンダ、メルセデスの”復活”警戒。フェルスタッペン「彼らが普通のコースで速いのは分かっている」
レッドブルとホンダは、モナコとアゼルバイジャンで苦戦したメルセデスは、間違いなく反撃してくるはずだと警戒を緩めていない。

モナコとアゼルバイジャンの2戦連続で大苦戦を喫したメルセデス。その2戦でしっかりと勝利を手にしたのは、最大のライバルであるレッドブル・ホンダだった。
しかしレッドブルもホンダもこの状況には満足せず、メルセデスは必ずや巻き返してくるはずだと気を引き締めている。
メルセデスの2戦連続の低迷により、今やコース上での最速マシンはレッドブル・ホンダになった感がある。実際、ドライバーズランキングでもコンストラクターズランキングでも、レッドブルが首位に立った。レッドブルがランキング首位になるのは、実に2013年以来のことである。
ただレッドブルとホンダは、メルセデスの巻き返しに警戒。その対策を怠っていない。
チームのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンは、アゼルバイジャンGPをパンクに起因するクラッシュによりリタイア。無得点に終わった。レース後、今後のサーキットではメルセデスが速さを増してくるのは間違いなく、”楽に”勝てるはずのレースを落としたのは痛手だったと語っていた。
また母国オランダのZiggo Sportの番組に出演したフェルスタッペンは、次のようにも語っている。
「メルセデスは普通のサーキットでは強いと思うから、(アゼルバイジャンで)もう少し差を広げたかった」
そうフェルスタッペンは語る。
「僕らは、彼らが普通のサーキットでは強いことを知っている。その時が来たら分かるだろう。マシンは本当に強力だったから、僕らはポジティブな週末にしなきゃいけなかった。レース中、誰も僕らの脅威になることはなかった。それは、ポジティブなことだけどね」
チーム代表のクリスチャン・ホーナーも、モナコやアゼルバイジャンのような公道コースではなく、通常のサーキットに戻った時に、メルセデスとレッドブルの勢力バランスがどうなっているのか、それを知りたいと考えている。
「今、我々はより通常のサーキットに戻ろうとしている。そこでの勢力バランスを見るのはとても興味深い」
そうホーナー代表は語っている。
なおフェルスタッペンが満足しているのは、レッドブルがシーズンが進むに連れて徐々にパフォーマンスを向上させているように見える点だ。実際アゼルバイジャンGPでは、フェルスタッペンにパンクが起きなければ、1-2フィニッシュは堅かった。
フェルスタッペンは、ホンダが前進したことを評価。次のように語った。
「今年これまでのところ、ホンダは良い一歩を踏み出したと思う」
そうフェルスタッペンは語った。
「パフォーマンスは、(メルセデスと)非常に接近していると思う。ウイングのレベルなどが違うので、一概に言うのは難しいかもしれない。でも、徐々に近付いてきていると思う」
「パワーだけでなく、エンジンにおいて良くなければならない多くのことについてもだ。とにかく、僕らは常に良くなっている。それは素晴らしいことだ」
なおホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも、次のように語っている。
「データの部分はこれから見直すつもりですが、4台が予選Q3に進み、表彰台に2台を送り込めた。角田(裕毅/アルファタウリ)も入賞した。そういう意味では、我々の両チームのクルマ、そしてPUに関しては、今までと比べて進化したと感じています」
「ただ、メルセデスが黙っているわけはありません。当然巻き返しを図ってくると思います。今日の結果は良かったですが、だからと言って今後も良いとは限りません」
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