マクラーレン、宿敵レッドブルの戦略家トップを獲得成功! 加入時期は2026年途中に?
マクラーレンは、2026年シーズンに向けてライバルチームのレッドブルから主要スタッフを獲得することに成功した。
マクラーレンF1チームは、レッドブルでチーフストラテジストを務めるウィル・コートネイを新たにスポーティングディレクターに迎えると発表した。
コートネイはレッドブルの前身であるジャガーの時代からミルトンキーンズで働いており、2003年にシステムエンジニアとして加入すると、チームがレッドブルとなるタイミングで戦略関係の役割を担うようになった。
レッドブルでの20年に渡るキャリアの中で、数多くのワールドタイトルに貢献してきたコートネイ。過去14年はレースストラテジーの責任者も任された。そんな彼はライバルのマクラーレンに移籍し、チームのレーシングディレクターであるランディープ・シン直属のスタッフとして、コース上でのオペレーション体制強化に貢献することを目指す。
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、コートネイの獲得に際し次のようにコメントした。
「我々はウィルをチームに迎え入れることを嬉しく思う」
「彼の経験、プロフェッショナリズム、そしてモータースポーツへの情熱は、我々F1チームのスポーティング機能を率いる理想的な候補者たらしめるものだ」
「我々は今、チームとして重要な局面を迎えている。我々が勝利とチャンピオンシップへの挑戦を続けるべく努力をしている中で、彼がその強力なリーダーシップチームをさらに強化してくれることを確信している」
なお、コートネイの具体的な移籍時期については明らかになっていないが、彼とレッドブルの契約は2026年シーズンの途中まで残っている。
レッドブルの広報担当者は、コートネイがその時期まではレッドブルで働き続けることを認めたが、両者は交渉中とみられ、場合によってはマクラーレンがもっと早い時期にコートネイを引き抜くことも考えられるだろう。
レッドブルの担当者はこのようにコメントした。
「ウィルはスポーティングディレクターのポジションをオファーされている」
「チームがジャガーの時代から共に戦い、長きにわたって成功を収めてきたウィルを見送ることになるのは寂しいが、彼のステップアップを通しての健闘を祈っている」
「そしてウィルは、2026年途中までの契約が終了するまで、チームに残り続ける」
F1で連覇を続けるレッドブルだが、今季は既にコンストラクターズタイトルでマクラーレンに首位の座を奪われるなど雲行きが怪しくなっているだけでなく、ここ最近は主要スタッフの流出が続いている。最近ではマシンデザイナーの第一人者であるエイドリアン・ニューウェイが来年春よりアストンマーティンに移籍することが発表された。また、スポーティングマネージャーのジョナサン・ウィートリーは来季からザウバーでチーム代表を務めることになる。
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