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レッドブル・ホンダ、今季はPU追加投入のペナルティ”ゼロ”が目標

レッドブルとホンダは、2020年シーズンをパワーユニットのコンポーネント”追加投入”によるペナルティを受けずに乗り切ることを目指している。それが叶えば、彼らが目標とするタイトル争いにも大きく貢献するはずだ。

Alex Albon, Red Bull Racing RB16

 先週行なわれたF1の2020年プレシーズンテスト。26日からは同じカタルニア・サーキットで、後半の3日間がスタートする。

 テスト前半、レッドブル・ホンダは良好なパフォーマンスを示し、特に最終日には積極的にロングランを実施した。これで信頼性もしっかりと確保され、パワーユニット(PU)を追加投入する必要なく、シーズンをグリッド降格ペナルティなしで乗り切ることができれば、彼らが目標とするタイトル争いも夢ではない……そんな印象である。

 なおパワーユニットを構成する6つのコンポーネントのうち、ICE(内燃エンジン)、TC(ターボチャージャー)、MGU-H(熱回生システム)は年間3基まで、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(エナジーストア/バッテリー)、CE(コントロール・エレクトロニクス)は年間2基まで、ペナルティを受けることなく使うことができる。

「昨年の後半戦は、しっかりと戦うことができました。(今年は)その高い信頼性を維持しながら、パワーを少し上げています。クリスチャン(ホーナー代表)やマックス(フェルスタッペン)が言っていること(タイトル争いを目指すということ)に、ホンダがしっかりと対応できるよう、準備をしてきています」

 そう語るのは、ホンダのF1マネージングディレクターである山本雅史である。彼曰く、ペナルティを受けずにシーズンを戦い切ることを目指しているという。

「今年はその計画で、レギュレーションで許されている範囲内できっちりとやっていけると思います。その準備はできているつもりです」

 レッドブルのホーナー代表も、ペナルティを受けずにシーズンを戦い切ることを目指していると語る。しかしながら、明確なメリットがある場合には、ペナルティを受けてでも、追加のパワーユニットを投入する可能性を排除していない。

「現時点では4基目のエンジン(ICE)を投入することを考えてはいない」

 そうホーナー代表も語った。

「計画では、3基のエンジンでシーズンを戦い抜くつもりだ」

「(中国GPが最終的に中止となり)21レースになれば、エンジンのライフ面で言えば少し楽になる。もし4基目を投入することになれば、正しいグランプリを選択すれば、その影響を最小限に抑えることができる。だから我々は、他のことよりも、常にパフォーマンスを追い求めていたのだ」

 ドライバーであるフェルスタッペンは、彼がタイトルを狙うにあたって、PU交換によるペナルティを受けることを心配していないと語った。

「昨年は、パフォーマンス面でのアップグレードがあった時のみ、エンジンを追加で投入した。それは非常に効果が大きいことだった」

 そうフェルスタッペンは語る。

「それが、追加のエンジンを投入した理由だった。そしてもちろん、今年もペナルティを受けないことを目指すのは理解している」

 ホーナー代表は、ホンダのPUとレッドブルのシャシーの統合は、昨年よりもはるかに良くなっていると語るとともに、ホンダがさらに前進を遂げたという、いくつかの有望なデータも確認できていると語った。

「コース上でのパフォーマンスとテストベンチでのデータ、その相関関係はピッタリ正確のようだ」

 そうホーナー代表は語った。

「その面ではとても勇気づけられている。特に最初のテストでは、タイミングシートによって簡単に惑わされてしまうものだ……メルボルンに行く頃までには、きっと大きく変わっていくだろう」

「良い冬を過ごすことができたと思う。昨年はホンダとの1年目だった。1年を通じて、ホンダとの関係は進歩し、そして密になったと思う。そして冬の間にもそれがさらに進んだんだ。そしてパッケージ全体も、より統合されたように思う」

「チーム全体が、このクルマを作るのに素晴らしい仕事をした。テストベンチでも、以前よりも多くのテストを経て、ここにテストをしにやってきた。走り始めてすぐの信頼性、そしてドライバーからのこれまでのフィードバックは、とても励みになるんだ」

Additional reporting by Adam Cooper

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