レッドブル、2021年の予算上限違反を受け入れへ? FIAと交渉中の模様
レッドブルは2021年の予算制限に関して、違反を受け入れる協定書に同意することを検討し、FIAと交渉中のようだ。
2021年の予算上限を超過したとされているレッドブルは、規則を破ったことを認める”アクセプテッド・ブリーチ・アグリーメント(ABA/違反の受け入れ)”締結に向けてFIAと交渉しているようだ。
これまでレッドブルは一貫して予算上限を超過していないと主張しており、FIAによって軽微な予算超過があったと発表された後も、「驚きと失望をもって受け止めている」とコメントしていた。
注目されるのは、レッドブルがABAに合意するかどうかだ。ABAに合意した場合、チームは規則違反を犯したことを認め、科される制裁を受け入れてそれを遵守すること、かかる費用を負担することを受け入れ、さらに今回の裁定に異議を申し立てる権利を放棄することになる。
ABAにレッドブルが合意した場合、科せられる競技上のペナルティは、”公の叱責”、”レースを除く、ひとつまたは複数の競技会(グランプリ)におけるひとつまたは複数のステージ(セッション)への出場停止”、”空力またはそのほかのテストを実施する能力の制限”に限られる。
もし、チームがABAに同意しない場合は、コストキャップ裁定パネル(CCA)の公聴会が開催され、調査が次のステージに移ることになる。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは金曜日にオースティンで行なわれる記者会見で、予算上限違反に関するチームの立場を説明すると見られているが、チーム側からはまだ会見の実施が確認されていない。
しかしタイミング的に、ホーナーが口を開く前にABAを含む何らかの合意に達することはないだろう。
レッドブルの予算超過の詳細は、まだ公式に情報が発表されていないが、違反の金額は180万ドル(約2億7000万円)程度と見られている。
レッドブルはFIAの財務規則のいくつかの項目に抵触したようだ。財務規則は定期的に改正が行なわれているが、FIAのウェブサイトでは公開されていない。
そのうちのひとつが、ファクトリーとサーキットでのケータリング費用の配分だ。また、主要な従業員に関する解雇や傷病手当の問題があると思われる。
より直接的にマシンのオペレーション・コストに関わるのは、未使用スペアパーツの取り扱いである。これらはシーズン終了後にヘリテージ部門に引き渡され、ショーカーやテストなどに使用されるが、これは予算制限の対象外となる。
またイギリス特有の税金の問題もある。これは、アストンマーチンの手続き違反にも関連していると考えられている。
ホーナーが金曜日に発言すれば、チームの立場についてさらなる詳細が語られるものと思われる。
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