「今のレッドブルがあるのはルノーのおかげ!」ルノー首脳、レッドブルとの舌戦再び?
ルノーのマネージングディレクター、シリル・アビテブールは、過去のパートナーであるレッドブルの批判を受けて、ルノーのおかげで今のレッドブルがあると語った。
写真:: Pirelli
レッドブルはルノー製エンジンを供給を受けていた2010年〜2013年に、4年連続でダブルタイトルを獲得した。2005年から活動をしているレッドブルにとって、この4年間が最も競争力の高かった時期といっても過言ではない。
しかしながら、2014年から始まったパワーユニット(PU)時代以降、ルノーが苦戦し始めたため両者の関係は悪化。2019年からはレッドブルがホンダPUに切り替え、ルノーとの長きにわたるパートナーシップを終了させた。
レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューウェイは最近「レッドブルは2015年から、ルノーに改善または撤退するよう批判を強めている」とコメントしたが、これに対しルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、motorsport.comに次のように語った。
「我々がレッドブルとクリスチャン(ホーナー:レッドブルF1チーム代表)に敬意を表したいのは、彼らがコミュニケーション戦略に長けていたということだ」
「コミュニケーションはこの世界において、そしてF1において、もっと言えば作戦や戦略の面において重要なものである。この世界における全ての武器を使って、君たち(メディア)にフランクに話をして、影響を与えていくチームというのは彼らだけではない」
「マックス(フェルスタッペン)がエンジンペナルティを喜んで受け入れるという記事を見た……驚いたよ! これはこの世で起こっていることのひとつに過ぎないが、これを見逃したくはない。2014年と2015年の我々のエンジンが要求されたレベルになかったことに関しては、クリスチャンの意見に同意する」
「知っての通り、我々ルノーは4年連続でチャンピオンシップを獲得し、今日のレッドブルの発展に貢献してきたことに満足している。それはスポンサーなどの財政面、リクルートの面でもだ。レッドブルの今があるのはルノーのおかげだ」
ただアビテブールは、ルノーがレッドブルと成功を収めた後、2014年の規則改正によって勢いを失ったことを認めている。
一方、ニューウェイのコメントについての自身の考えを尋ねられたホーナーは、PU時代が始まった時にルノーが行った改善への試みは失敗していたと語り、ニューウェイに同意した。
「我々はパリに行って、カルロス・ゴーン(元ルノーCEO)と話をしたことがあった。その時に、我々が懸念している点を提示した」とホーナーは語った。
「2015年のエンジンが2014年よりも明らかに悪くなり、『OK。我々が何に不満を抱えているかオープンにしたら、何かリアクションがあるだろう』といった感じで、フラストレーションが沸点を超えてしまった」
「シリルはまた我々に矛先を向けてきた。あれは競争力を生み出そうとする中での、色々なメカニズムのひとつだったんだ」
「当時、ルノーはひょっとするとエンジンの競争力、信頼性がないことを恥じて受け入れる、心の余裕がなかったのではないかと感じた。残念ながら彼らとはうまくいかなかった」
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