レッドブル&メルセデス、F1パワーユニット責任者の”5月移籍完了”で合意
レッドブルは、新たに立ち上げる同グループのパワーユニット部門”レッドブル・パワートレインズ”のテクニカルディレクターとなる予定のベン・ホジキンソンが5月に組織に加わることで、メルセデスと合意に達したことを明らかにした
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
レッドブルは、ホンダのF1活動終了に伴い、パワーユニットの運用を司る新組織”レッドブル・パワートレインズ”を立ち上げた。このレッドブル・パワートレインズには、メルセデスから多くの人材が移籍することも既に発表されている。
テクニカル・ディレクターに就任する予定だったベン・ホジキンソンも、メルセデスからの移籍組。しかし、メルセデスのパワーユニット部門との契約がまだ残っていたため、いつレッドブル・パワートレインズの業務に参加できるかは不透明であった。しかも、2021年にはレッドブルとメルセデスが激しくタイトルを争ったため、問題が早期に解決される可能性もごく低いものと見られていた。
しかし金曜日(1月21日)、レッドブルとメルセデスは、ホジキンソンの移籍が5月に完了することで、合意に達したことを発表した。
レッドブルとメルセデスは、次のような短い共同声明を発表している。
「メルセデスF1とレッドブルF1は本日、ベン・ホジキンソンの役職に関して合意に達した」
「その契約条件の下、2001年8月にメルセデスの加入したベンは、2022年5月24日から、レッドブル・パワートレインズに無条件で参加することができる」
なおレッドブル・パワートレインズにメルセデスから移籍するメンバーは、ホジキンソンの他に5人いることが明らかになっている。
メルセデスで製造部門の責任者を務めていたスティーブ・ブルーエットは、レッドブルでパワーユニット生産ディレクターになる予定だ。またメルセデスのF1エレクトロニクスチームのリーダーだったオミッド・モスタギーニは、レッドブルでパワートレイン、エレクトロニクス、ERSの責任者になる。メルセデスのF1パワーユニットコンセプトチームのリーダーだったピップ・クロードは、レッドブルでERS機械設計責任者に就任。メルセデスのエンジニアリングチームのリーダーだったアントン・メイヨーが、レッドブルのPUデザイン(ICE)担当の責任者になる。さらにメルセデスのトラックサイド&最終検査マネージャーだったスティーブ・ブローディーは、レッドブルのICEオペレーションのグループリーダーになる。
なお昨シーズン限りでF1活動を終了させたホンダは、2022年シーズンもHRC(ホンダ・レーシング)として、パワーユニットの知的財産権の使用許諾、パワーユニット組み立て支援、レース運営サポートなどの立場でレッドブルのF1参戦を支援していくことになっている。
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