レッドブル、ライバルチームの”空力開発”を注視「我々の2021年が正しかったかどうかは、開幕戦まで分からない」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2021年のタイトル争いを最終戦まで繰り広げたことにより、2022年マシンの開発に妥協を及ぼしたことはないと考えているものの、本当に問題がなかったかは、2022年開幕戦を迎えるまで分からないと語る。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
レッドブルは2021年の最終戦まで、メルセデスとの間で激しいタイトル争いを繰り広げた。結果的には、ドライバーズタイトルをレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、コンストラクターズタイトルはメルセデスがそれぞれ獲得するという結果になった。
レッドブルとメルセデスは、タイトル争いがあまりにも僅差だったため、シーズン終盤まである程度の開発を継続した。しかしながらフェラーリなどの他チームは、新レギュレーションが導入される2022年に向け、はるかに早い段階で開発リソースを完全にシフトした。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、2021年と2022年向けの仕事について、適切なバランスを取ることができたと楽観視している。しかし最終戦までタイトルを争った代償が実際にはどの程度のものなのか、2022年の開幕戦まで判断できない可能性があると認識しているようだ。
「フェラーリが最速のマシンを用意し、最初のレースで我々を先頭争いの蚊帳の外に追いやるのなら、その時はおそらく、我々は(2022年の開発について)妥協していたのだと言わざるを得ないだろう」
そうホーナー代表は語った。
「2022年にレギュレーションが大きく変更されるということは、誰もが知っていると思う。我々はそれに向け、リソースを正しく振り分けたはずだ」
「もちろん、それぞれのチームは自分たちが正しいと思ったことを実行したはずであり、チーム全体にプレッシャーをかけたと確信していると思う。それが我々のチームの優れていると思うところだ。新しいレギュレーションに対応するための開発量を維持し、今年(2021年)のマシンにも集中するため、多大な努力をしてきたからね」
「チーム全体、チームの全員が示した集中力は、驚異的なモノだ」
「しかしそれが正しかったかどうかは、完全に新しくなったマシンで、2〜3ヵ月後にサーキットに戻ってきた時にしか分からない。新しいマシンは見た目も違うし、フィーリングも違うだろう。ドライビングの仕方も違うはずだ。誰がそれを正しく理解し、逆に誰が間違っているのか……全てが一から再び始まる」
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、開発のリソースの分配率が正しかったのかどうかということと共に、空力開発ハンデキャップが、さらに混乱を呼ぶ要因になる可能性があると考えている。2021年から、前年のコンストラクターズランキングに応じて、各チームが空力開発にかけることができるリソースの分量が制限されているのだ。
「我々は皆、同じ予算制限の下で運営されている。その概念はとても新しいモノだ」
「その後で導入されたのが、チャンピオンシップの順位に基づいた、空力開発のレギュレーションだ。
「フェラーリやマクラーレン、アストンマーティン、そしてアルピーヌなど、2021年のチャンピオンシップでタイトル争いに加わらなかったチームは、はるかに多くの実験を行ない、より考え抜かれたコンセプトを準備することができる可能性がある」
「チャンピオンシップやレースでは、以前よりもはるかに接近した、厳しい戦いを期待することができると思う。それは、実にエキサイティングなことだ」
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