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レッドブル重鎮、“F1世界王者”フェルスタッペンを生み出した「No risk, No Fun」の精神を語る。その第一歩は”鈴鹿”?

レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコは、メルセデスにはない「No risk, No Fun」の精神が、“F1ワールドチャンピオン”マックス・フェルスタッペンを生んだ土壌になったと語った。

Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, celebrates with a Dutch flag in Parc Ferme

Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, celebrates with a Dutch flag in Parc Ferme

Steven Tee / Motorsport Images

 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、チームに共有されている“攻める姿勢”がマックス・フェルスタッペンのタイトル獲得を生んだと語った。

 フェルスタッペンは昨年、最終戦アブダビGPの最終ラップでメルセデスのルイス・ハミルトンを抜き去り、同年のF1ドライバーズタイトルを獲得。ハイブリッド時代におけるメルセデスの支配に終止符を打った。

 レッドブルとしては、2013年のセバスチャン・ベッテル以来のドライバーズタイトル。フェルスタッペンがチャンピオン獲得に必要な才能を持っていることを早くから確信し、育成ドライバーへと囲い込んだレッドブルの集大成でもあった。

 フェルスタッペンはヨーロッパF3参戦中の2014年にレッドブルのジュニアチームに加入したが、当時レッドブルはメルセデスと彼との契約を争った。その後レッドブルは、2014年の日本GPのフリー走行1回目でフェルスタッペンにトロロッソ(現アルファタウリ)で走行の機会を与え、翌2015年に17歳180日という若さでF1デビューさせた。

 当時は17歳という年齢は、F1デビューには若すぎるのではないかという声も上がったため、スーパーライセンスに「18歳以上」という発給要件が追加されるなど、物議を醸すこととなった。

 しかしオランダで発売された書籍『フォーミュラ・マックス(Formula Max)』の中で、マルコはレッドブルのメルセデスとは異なる攻めた姿勢を高く評価している。

「もちろん、当時マックスがメルセデスとも話をしていたことは知っていたが、メルセデスを選んでいたら、彼はこんな早くにF1に来ていなかっただろう」とマルコはフェルスタッペンとの育成ドライバー契約について振り返った。

「彼ら(メルセデス)は新人にそういうリスクは負わないんだ。でも、契約してすぐにF1へ上げるという私の計画は、メルセデスを出し抜くためのモノではなかった。純粋に、彼がF1への準備が整っていると判断したからであり、それが事実だったんだ」

「全体として、メルセデスと比較してレッドブルは異なっていると言える。我々は、より“No risk, No Fun(リスクを取らなきゃ、楽しくない)”のメンタリティを持っているんだ」

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

Photo by: Erik Junius

 17歳でフェルスタッペンをF1へ昇格させたことで当時は批判を浴びたものの、マルコはレッドブルが正しい判断を下したということに疑いの余地はなかったという。

「批判は想定内だった。正直なところ、計算されたリスクだった」と彼は言う。

「我々はトロロッソで、マックスにレギュレーションの範囲内で、適正なテストを全て行なわせた」

「そして彼は、鈴鹿という最も難しいサーキットのひとつで初めてFP1を担当したんだ。あの難しいコースにどう対処するのかを見ることができた」

「全体として、(2014年は)彼のF1デビューに向けて非常に良い準備になった。もちろん、ジュニアカテゴリーで成功したドライバーが、必ずしもF1で成功するとは限らないから、リスクは常にある」

「しかし彼と話していると、彼は実年齢よりも成熟していると私は確信した。身体的にも、精神的にも、彼はF1で十分に走れる強さを持っていたんだ。自分たちの決断を疑ったことはなかった」

「トロロッソでは、サインツJr.(カルロス・サインツJr./現フェラーリ)という経験に勝るチームメイトがいた。マックスよりもジュニアカテゴリーでの経験が豊富だったが、マックスはすぐに同じレベルで走るようになった」

 また、F1デビューして以降フェルスタッペンは急成長を見せ、今ではトロロッソ時代やレッドブル加入初期とは大きく異なるドライバーになったとマルコは言う。

「彼は成熟した」とマルコは言う。

「その違いで例を挙げるならば、2021年のフリー走行で何か問題が起きたとしても、彼は冷静さを保つことが出来ていた」

「以前の彼なら、怒ってピットボックスでわめいたりしていただろう。今の彼は、それは自分ではどうしようもないことで、エンジニアにもどうしようもないことだと理解している。だから、次のセッションや次の機会にもっと集中するようになったんだ」

「短気な性格は、レース中も周回遅れのマシンを抜けない時など、以前は時々見られた。彼は間違いなく、それについても時間をかけて学んできたんだ」

 
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