今季開発を推し進めるレッドブル……それでも2022年”完全な”ニューマシンの性能に妥協なし「チームは素晴らしい形でバランスを取っている」
レッドブルは、今季用マシンRB16Bのアップデートを依然続けているが、それによって新レギュレーションが導入される2022年用マシンの開発に影響が及ぶことはないと考えている。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
2022年から、F1はレギュレーションが大きく変更されることになっており、マシンも一変することになる。そのため多くのチームは、今季用のマシンの開発を早々に終了させ、来季向けの開発にリソースを振り分けている。
そんな中でもレッドブルは、今季マシンRB16Bの開発を継続。タイトル争いのライバルであるメルセデスに対し、大きな差をつけることに成功している。そんな状況でも来季の戦闘力に妥協することはないと、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは語る。
今季ここまで、レッドブルは6勝。ライバルであるメルセデスに対して、コンストラクターズランキングで44ポイントもの大きな差をつけている。
後れを取っているメルセデスは、今季の開発を大きく絞っており、次のイギリスGPに持ち込まれるモノが、彼らにとって今季最後のアップデートだと言われている。一方でレッドブルは、マシンの開発を絶えず続けており、ウイングやディフューザー、フロア、バージボードなどに積極的に変更を加えている。
レッドブルのホーナー代表は、オーストリアGPで勝利した後、今後もRB16Bの開発を積極的に推し進めていきつつも、来季用マシンの開発に影響が及ぶことはないと語った。
「毎週毎週、そしてレースごとに、前に進んでいかなきゃいけない。そしてチームは、今季マシンと来季マシンの課題に対するバランスを取ることについて、素晴らしい仕事をしていると思う」
「何もそれは、新しいことじゃない。現時点では、たくさんのことが行なわれている。過去にも大きなレギュレーション変更はあったが、リソースのバランスを取り、それを最も必要な部分に振り分ける必要があった。それについて、チームは信じられないほど懸命に、そして効率的に働いていると思う」
ここまで5連勝中のレッドブル。しかし次のイギリスGPは、厳しい戦いになるとホーナー代表は語っている。
昨シーズンまでのシルバーストンでは、メルセデスが空力パッケージの強みを活かしてきた。今季このシルバーストンでのレースでパフォーマンスを発揮できるかどうかは、RB16Bがどんなコースに行っても速いかどうか、それを確認する指標ということになるだろう。
「オーストリアでこれ以上レースがないのは残念だ。次は、過去7年にわたって、メルセデスが強さを発揮してきたサーキットに行くんだからね」
そうホーナー代表は語った。
「それは、スプリント予選レースが導入されるということとは異なる課題だ。メルセデスは間違いなく、過去数年にわたってシルバーストンでは強力だった。しかも、ルイス(ハミルトン/メルセデス)は、母国のファンから大きな声援を受けることになるだろう。だから、大きなチャレンジになると考えている」
「メルセデスが、どれほど強いサーキットであるかということは、我々は知っている。だから、我々がこれまでのような形で戦えるのなら、それは魅力的なことだろう」
「ここ数レースで、マシンの良好な作動領域を見つけることができたと思う。だからシルバーストンでも、その領域の中で走らせることができるのを願っている」
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