F1
レッドブル、2025年もモンツァ/ベガス用”超低ダウンフォース”仕様ウイングを用意しない可能性あり……昨年フェルスタッペンが大批判
レッドブルは、2025年も最高速が特に求められるモンツァやラスベガス用の特別仕様ウイングを用意しない可能性があるという。
Filip Cleeren Ronald Vording
公開日時: 2025/02/02 1:02
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Max Verstappen, Red Bull Racing RB20
写真:: Red Bull Content Pool
2024年のレッドブルは、特に高速性能が重視されるサーキットで苦戦した。これは、低ダウンフォース仕様のリヤウイングを用意しなかったのが主な原因で、マックス・フェルスタッペンはこれに不満を訴えたこともあった。
2025年に向けてレッドブルは、この高速仕様ウイングの開発については様々な選択肢を検討しているが、必ずしも特別仕様のウイングを用意するのがベストなことではないと考えているようだ。
F1が開催されるサーキットは、それぞれ異なる特性を持っている。ダウンフォースがたくさん必要なコース、逆にダウンフォースを削ってでも最高速を追い求めたいコース……実に様々である。
そんな中でモンツァ(イタリアGP)やラスベガス(ラスベガスGP)など、超高速性能が求められるサーキットでのグランプリには、複数のチームが特別仕様のウイングを用意し、その効果を十分に享受した。
しかしレッドブルは特別仕様ウイングを開発せず、既存のウイングを削るなど改造してその場を凌いだ。その結果、レッドブルは当該のコースで最高速を引き上げるためにセットアップの面で妥協を強いられることとなり、パフォーマンスが犠牲になった。そしてイタリアでは6位、ラスベガスでは5位と、フェルスタッペンをもってしても優勝者からは大きく引き離されることになった。
フェルスタッペンは当時、特別仕様のウイングがない状態では、レッドブルは無防備であると不満を訴えた。
「ストレートでは間違いなく失うモノが大きすぎる。週末を、2回も無駄にしてしまったような気がするよ」
ラスベガスGPの後、フェルスタッペンはそう語った。
「もっと空気抵抗の低いウイング、ダウンフォースが低いウイング、あるいは少なくとももっと空力効率が優れたウイングが欲しかった。しかしその一方で、今のルールはあと1年しか使われないし、それが理に適っているかどうかは分からない」
Max Verstappen, Red Bull Racing RB20
Photo by: Red Bull Content Pool
フェルスタッペンの指摘する通り、現行のテクニカルレギュレーションが効力を持つのは、2025年が最後。年明けから、新レギュレーションが施行される2026年用マシンの開発が解禁されているため、各チームは2パターンの開発を並行して進めなければならない。しかし使える予算や空力開発時間などの上限は定められているため、いずれのチームもそのバランスをどうするかという点に悩まされる。そう考えれば、レッドブルは昨年同様、特別仕様のウイングを用意しないという選択を迫られるかもしれない。
レッドブルのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェは、チームの2025年の戦略については現実的な姿勢を保っており、9月のイタリアGPまでに様々な選択肢を検討するものの、特別仕様のリヤウイングを開発するのは意味がないことかもしれないと明かした。
「予算上限にも関係してくるが、何を発見したかにも関係している」
ワシェはそうmotorsport.comに対して語った。
「他のチームと形状が違うから悪いというわけではない」
「大きなバランスの問題がある場合、リヤウイングが主な原因だったかどうかは分からない。新シーズンにどうするか……何かもっと良いモノが見つかるかどうかを検討するつもりだ」
ワシェはまた、最適な低ダウンフォースのリヤウイングを見つけられるとは限らないとも付け加えた。
「マックスが『十分に検討しなかった』と言ったコメントについては否定はしない。でも、必ずしもより良い解決策が見つかるというわけでもない」
「『他がそれをやっていたから、我々もそうした方がいい』と言うことと、全ての選択肢をオープンにしておくこととの間には、差があると思う」
「我々は我々のマシンにとって、最善の解決策は何かということを検討する必要がある。モンツァやベガス用の特別な形状を見つけたとしても、その方がコンマ1秒遅ければ、実際に使う必要なんてないんだ」
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