イギリスGPでフェルスタッペン車に”詰まった”翼端板、アルファタウリに返却される
F1イギリスGPの決勝レースで、レッドブルのマックス・フェルスタッペン車の床下に挟まり、勝利を失うきっかけとなったフロントウイングの翼端板が、本来の所有者であるアルファタウリに返却されていたことが分かった。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB18
Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1イギリスGPの決勝レースで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは大きくペースを落とし、最有力と見られていたにも関わらず、勝利を失うことになった。
これは、フェルスタッペンのRB18の床下に、アルファタウリのフロントウイング翼端板が挟まってしまったことが原因だった。
アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エジントンによれば、フェルスタッペンのマシンに挟まったアルファタウリの翼端板は、すでに返却されているという。
「彼らは我々に、翼端板を返却してくれた。確かにそれは、我々のUIIL(使用済み在庫リスト)に載っている我々のモノであり、彼らのモノではない。なので我々はそのパーツを取り戻す必要がある」
この翼端板は、イギリスGPでピエール・ガスリーと角田裕毅が同士討ちした際に脱落したモノである。しかしそれが、姉妹チームであるレッドブルのマシンにひっかかり、しかも勝利を失うきっかけになろうとはなんとも皮肉な話だ。
「時々、こうやって雪だるまのように増えていってしまうことになることはないかな? そういう確率はごく僅かだが、それは実際に起きた。しかも、残念ながらマックスのレースに影響を与えてしまった。それについては、申し訳なく思っている。それから、彼らはその翼端板を我々に返してくれた」
返却された翼端板はどうするのか? その点についてエジントンは「分からない……詰め込んでおく場所はいくつかあるけど……コメントしたくないよ」と語った。
なおイギリスGPの後にはレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコと、アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストとの間で会談が行なわれたという。そしてガスリーと接触した角田に、前回のようなことを繰り返さないよう念を押したという。
「既に知られているように、フランツやヘルムートとの議論があった」
そうエジントンは明かした。
「そしてエンジニアリングチームとして我々は、これは我々がしなければならないことだと言ったんだ」
「しかし我々の立場から見ると、膝を突き合わせて、客観的に話し合い、必要なモノ、欲しいモノ、そしてそれぞれをどうやって達成したいのかを話し合うべきだ。それで、いくつかの異なる議論が生じる」
「チーム代表のレベルで行なわれる議論には、精通していない。でも技術的なレベルでは、若いドライバーには、我々はしっかり話し合って、これは避ける必要があることだと言う。それが、我々が達成したことだと思う」
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