F1 イギリスGP

セルジオ・ペレス、レッドブル解雇の崖っぷち。チーム代表「このままでは持続不可能と分かっているはず」契約条項発動も近づく

レッドブルと2年の契約延長を決めたセルジオ・ペレスだが、不調が続いている状況からチームも我慢の限界か? その将来がますます怪しくなってきた。

Sergio Perez, Red Bull Racing

 レッドブルは、スランプが続くセルジオ・ペレスがこのままの調子であれば、「持続不可能だ」と考えているようだ。

 直近2シーズン、圧倒的な強さでF1を支配してきたレッドブル。今季も序盤戦こそ同様の流れが続くかに思われたが、中盤戦に入りライバルチームの脅威に晒されるようになってきた。

 マクラーレンとメルセデスがコンストラクターズポイントを積み増す中、首位レッドブルはチームの2台が揃ってポイントを獲得できなければ、後半戦では現在のリードが帳消しになりかねないと十分に理解している。

 レッドブルのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンをサポートし、コンストラクターズタイトルのためにポイントを持ち帰るという点でも、ペレスにはチームのために力を発揮し、結果を残すようプレッシャーがかけられている。

 しかしペレスは、イギリスGPで再びノーポイント。マイアミGP以降の6戦でペレスがチームにもたらしたポイントはわずか15点。同じ期間にフェルスタッペンは119点を稼いだ。

 レッドブルは表彰台を獲得していた序盤戦のようなペースをペレスが取り戻せることを期待している。しかし我慢の限界にきているのは明らかだ。そのためレッドブルは、次なる選択肢を検討している。

 ペレスは2年の契約延長にサインしたばかりだが、状況が変わらなければ、早ければサマーブレイク中にも契約を解除される可能性があるようで、事態は重要な局面に差し掛かっている。

 情報筋によるとレッドブルは、サマーブレイクと終盤戦というタイトル争いにおける重要ポイントで、ペレスがフェルスタッペンに対して100点以上差をつけられた場合、契約を解除する権利を持っているという。

 ノーポイントでシルバーストンを後にしたペレスと、2位に入ったフェルスタッペンのポイント差は137点。ペレスはレッドブルが後任起用のカードを切るのを避けるために、あと2戦で100点圏内に入る必要があるということになる。

Sergio Perez, Red Bull Racing RB20

Sergio Perez, Red Bull Racing RB20

Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 イギリスGPの後、ペレスがレッドブルのコンストラクターズタイトル争いに貢献できていないことについて尋ねられたクリスチャン・ホーナー代表は、次のように答えた。

「ポイントを獲得できていない状況を継続することは不可能だと彼は分かっている」

「あのクルマで我々はポイントを獲得しなければならない。彼は自分の役割と目標を理解しているし、チェコ(ペレス)ほど調子を取り戻そうと必死な人はいない」

 レッドブルがセカンドシートのドライバー起用について頭を悩ませているのは、ペレスの代わりが必要だと判断した場合に、後任として起用できる明確な選択肢がないことだ。

 経験豊富なダニエル・リカルドはRBで浮き沈みの激しいシーズンを過ごしており、そのポテンシャルには疑問符が付いている。そしてそのチームメイトの角田裕毅に関しても、レッドブルは昇格に相応しいと考えていない。

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 そんな中ペレスの後任候補として浮上しているのは、リザーブドライバーのリアム・ローソンだ。レッドブルはイギリスGP終了後にシルバーストンでフィルミングデーを実施し、そこでローソンを2024年型マシンRB20に乗せる予定だと言われている。

 ローソンは昨年、RBの前身アルファタウリで負傷したリカルドの代役を務め、印象的な走りを見せた。そしてレッドブル上層部は、ローソンの考え方や仕事への取り組み方に大きな感銘を受けたと言われている。

 ホーナー代表はローソンの走行テストに対して“深読み”する必要はないとして、今回は数ヵ月前から計画されていた“空力テスト”だと説明。しかしペレスが苦しむマシンで、ローソンがどれだけ良い走りを見せるのか、レッドブル上層部が注視しているのは明らかだ。

「リアムの空力走行は数ヵ月前から計画されていたことだ」とホーナー代表は言う。

「もちろん、チェコはプレッシャーにさらされている。それはF1では普通のことで、結果を出せない時はそのプレッシャーが増すばかりだ。彼はそれを自覚しているし、分かっている」

 ローソンが今月予定しているテストは、RB20での走行だけではない。RBは数週間前、ローソンが2022年マシンで旧車テスト(TPC)を行なうことも発表している。RBでのテストは7月最終週にイモラで行なわれる予定で、レッドブル陣営がローソンのパフォーマンスを評価する上でのさらなるチャンスになるはずだ。

 

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