「フェルスタッペンの2位は、勝利みたいなモノ」レッドブル、ロシアGPの結果を喜ぶ

レッドブルは、F1ロシアGPでのマックス・フェルスタッペンの2位は、優勝のように感じたと語る。

Max Verstappen, Red Bull Racing, 2nd position, and Lewis Hamilton, Mercedes, 1st position, congratulate each other in Parc Ferme

Max Verstappen, Red Bull Racing, 2nd position, and Lewis Hamilton, Mercedes, 1st position, congratulate each other in Parc Ferme

Steve Etherington / Motorsport Images

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1ロシアGPの決勝レースを2位で終えた。グリッド最後尾からスタートしたことを考えれば、これは期待以上の結果と言えるだろう。

 フェルスタッペンはシーズン中に使用が許されている上限数を超えたパワーユニット・エレメントを投入したことで、グリッド最後尾に降格の処分を科された。

 ただフェルスタッペンをもってしても、ポジションを上げていくのは簡単ではなかった。スタート直後こそ順調にポジションを上げたフェルスタッペンだったが、レース中盤にミディアムタイヤに交換するとグレイニングに苦められ、そこからはポジションを上げていくのが難しくなった。

 レース最終盤に雨が降ったことで、2位に浮上する機会を手にしたフェルスタッペン。しかしその前の時点では、6位もしくは7位に入るのがやっとと見られていた。

 レース前の時点では、タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトンとメルセデスにランキング上で先行されるだけでなく、大きな差を築かれてしまう可能性も十分にあった。しかし2位に入ったことでダメージを最小限にできたため、レース後にチームは大いに喜んだ。

 チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、今回のレースについて次のように語っている。

「我々にとっては勝利のようなことだと思う。週末が始まる前に、20番グリッドから2位にまで上がれるなどと誰かが言っていたら、我々は彼らの腕に噛み付いただろうね」

「それを達成したことで、ドライバーズチャンピオンシップで(ハミルトンから)2ポイントのビハインドに留めることができたのは、とても励みになる。残りは7戦。その結果次第ということになるからね」

 レッドブル曰く、レース前のシミュレーションでは、トップ5に入ることができれば、それが最良のシナリオだろうと考えていたという。

「レース前は、おそらく5位が最高の結果だと思っていた」

 そうホーナー代表は語った。

「レースがフィニッシュする数周前には、6位になるだろうと考えていた」

「マックスは、インターミディエイトタイヤに交換するという指示をすぐに受け入れた。そして、それが彼にとってはうまくいったんだ。PU交換のペナルティを受け、そして2位を手にできるなんて、期待していた以上のことができたと思う」

 フェルスタッペンは、前が開けた時には、非常に力強いパフォーマンスを発揮した。しかし隊列に追いついてしまった際には、非常に苦労したようにも見えた。

 ホーナー代表はそれこそが、レース中にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に抜かれてしまった理由だと語る。

「彼のフロントタイヤにはグレイニングが出来ていたと思う」

「前にマシンがいる時に、それが起きるのを目にした」

「彼は、前が開けた状態で走った周回数はとても少なかった。でも最初のスティントでも見られたように、彼の実際のペースは非常に速かった」

「だが、他のマシンを追いかけて走る時には、そういうダメージを受ける。特に長く回り込むターン3などではね。それにより、フロントタイヤからエネルギーを奪い始めてしまう」

「しかしタイヤは徐々に綺麗になっていった。だから彼は、フェルナンドに再び近付くことができた。でも正直に言って、最後の5周で雨が降ったのは、適切なタイミングだったと思う」

 

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