レッドブルはF1のV8回帰論に賛成? メキーズ代表「私は毎日、V8搭載のフォード・マスタングに乗っている……ちょっと有利かもね」
レッドブル・フォード・パワートレインズは、F1がV8エンジンに回帰することに反対していない。そしてレッドブルF1のチーム代表であるローレン・メキーズは、これを新たな挑戦だと考えている。
FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は先週、遅くとも2031年までにはF1にV8エンジンを戻すと断言した。この方向性についてレッドブル・フォード・パワートレインズは、賛同する方向性のようだ。
2026年からF1は、V6ターボエンジンと電動モーターの出力を均等にした、新しい規格のパワーユニット(PU)を導入した。ここまで4戦が行なわれたが、これについては批判的な意見も多い。そして、早くも次世代PUの話が持ち上がっている。
FIAのベン・スレイエム会長もこの件について、マイアミGPの際に発言。遅くとも2031年のレギュレーション変革時には、V8エンジンを復活させると公言した。ベン・スレイエム会長は、本来ならば2030年にV8エンジンを戻したいと考えているが、これを実現させるためには、6社のPUメーカーのうち4社の賛成を取り付けなければいけない。しかし2031年ならば、PUメーカーの賛同がなくとも、FIAの権限でV8に戻すことを強行できると、ベン・スレイエム会長は自信を見せているのだ。
そしてベン・スレイエム会長は、「誰もがそれを求めている」と、V8回帰に障壁がないことを強調した。
しかしPUメーカーは本当にV8エンジンへの回帰を支持するのだろうか? 現行のPUメーカーの中でも、特にアウディとホンダは、現在のV6ターボ+電動モーターのシステムがあったために、F1復帰を決めた。しかしV8回帰が強行され、次世代技術の開発に役立たないと考えれば、F1参戦の意味を見出せなくなってしまう可能性もある。
レッドブルのPU開発をサポートする立場であるフォードも、基本的には同じ立場であるはずだ。そもそもフォードは、レッドブルが自社開発するPUの電動部分に関するサポートが中心的な役割だった。
しかしフォードも、そしてレッドブルも、F1のPUをV8に戻すことについては反対の立場ではないようだ。
「レッドブル・フォード・パワートレインズとしては、概ね問題ないと考えている」
メキーズ代表はマイアミGPの際にそう語った。メキーズ曰く、V8に戻すとすればエンジンの開発をゼロからやり直さねばならないと語ったが、それは必ずしも問題にはならないと考えているようだ。
「今のPUの開発は、ゼロから始めなければいけなかった。でも、出発点はしっかりしていると思う」
「性能という面では、まだメルセデスに少し劣っている。でもチームのメンバーは素晴らしい仕事をしていて、我々を戦いの場に導いてくれたと感じている」
「だからこそ我々は、今後の新たな挑戦を楽しみにしているのだ。我々はおそらく、柔軟で独立した立場にあると言える。同じ歴史的な背景があるわけではないが、だからこそこの新しい挑戦に胸を躍らせているんだ」
この発言には、フォードの立ち位置という部分も関係してくるだろう。現在でもフォードは、V8エンジンを搭載した市販車を数多く販売しているからだ。
「確かにフォード・マスタングには、V8エンジンが搭載されている」
そうメキーズ代表は認める。
「私は幸運にも、ミルトンキーンズのファクトリーに行く時には、毎日そのマスタングを運転している。だから、少し有利な立場にあるかもしれないね」
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