ホンダのプロジェクト引き継ぐレッドブル、PU部門にニューウェイと双璧なす“最高の人材”獲得目指す
レッドブルはホンダから引き継ぐ野心的なパワーユニットプロジェクトを成功させるため、“最高の人材”を獲得することをターゲットにしているようだ。
Red Bull Racing RB16B
Giorgio Piola
2021年シーズン限りでF1活動を終了するホンダのパワーユニット(PU)を引き継ぎ、自社でパワーユニットを運用していくこととなっているレッドブル。その拠点となるレッドブル・パワートレインズの新施設は既に建設がスタートしているが、彼らはここで働く“最高の人材”を獲得しようとしている。
レッドブルのチーム代表でありレッドブル・パワートレインズのCEOであるクリスチャン・ホーナーは、このプロジェクトを成功させるために投資や努力を惜しまないことを明らかにしている。レッドブルはこれまでシャシー製造の点で高い評価を得てきたが、PUにおいても同様の評価を得ようとしているのだ。
レッドブルが最高のシャシーを製造してトップチームとなった要因には、鬼才エイドリアン・ニューウェイをチームに迎えたことがあるだろう。そしてホーナーは、PU部門でも同じようにトップレベルの人材を確保することが重要だと考えている。
「我々はシャシー面で行なったことと同じ哲学を適用するつもりだ」
ホーナーはmotorsport.comのインタビューにそう語った。
「つまり我々の目的は、シャシー部門と同じように適切な人材、最高の人材を確保することだ」
レッドブルは先日、拠点であるミルトンキーンズにPU用のファクトリーを建設するための作業を開始した。これは現在所有している土地や施設を活用しつつ、新しい建造物を建てる形となる。
ホーナーは、新設するPU関連の施設をシャシー部門とできる限り近付けることが重要だと考えている。シャシーとPUのオペレーションを地理的に近い位置で行なっているメーカーと言えばフェラーリだが、レッドブルはこれに倣おうとしている。
「結局のところ、F1はチームスポーツなんだ」とホーナーは言う。
「これは人間のスポーツだ。そしてそれは、我々がミルトンキーンズの敷地内に施設を建設している基本的な理由だ。我々はパワーユニットとシャシーのスムーズな統合を目指している」
レッドブルは現在のホンダのスタッフも一部残す形で、来季以降ホンダのプロジェクトを引き継いでいく。彼らの長期的な焦点は、新PUの導入が予定されている2025年にある。
ホーナーはレッドブルがシャシーとPUの両方をコントロールすることで、チームを次のレベルへ引き上げることができると考えている。
「とてつもなくエキサイティングだ」
「もちろん、エンジンが凍結されている間も大事だが、我々は2025年に投入されると言われている新PUのためにシステムを構築しようとしている」
「我々はホンダから素晴らしい人材を一定数引き継ぐことになるが、シャシー側と完全に統合された効率的な形で、人材を適材適所に配置することに尽力している」
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