レッドブル、来季ドライバー決定は”シーズン終了後”だと断言。アルボンに追い風か?
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、アレクサンダー・アルボンの将来について決定を下すのはシーズン終了後だと明言した。
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1第15戦バーレーンGPで3位表彰台を獲得したアレクサンダー・アルボンの去就について、今季の最終戦が終わるまで決定しないと改めて語った。
レッドブル上層部は成績の振るわないアルボンを、より経験豊富なセルジオ・ペレスやニコ・ヒュルケンベルグといったドライバーと入れ替え、マックス・フェルスタッペンのチームメイトに据えることを検討している。
アルボンは2020年シーズンを通じてフェルスタッペンに匹敵する速さを発揮できずに苦労してきたが、バーレーンGPでは3位に入り、キャリア2度目の表彰台を獲得した。
アルボンはレースの大半で4番手を走行していたが、レース終盤にペレスがマシントラブルによりリタイアしたため、3位に繰り上がった。
「今日はアレックスが良いレースをしてくれたと思う」
そうホーナーが語った。
「セルジオは不運だったが、アレックスはその恩恵を受けた」
「彼は金曜日からのリカバリーが素晴らしかった。彼は予選4番手で、セルジオの不運の恩恵を受けて表彰台を獲得したのだ」
「2017年の日本GP以来のダブル表彰台だ。バーレーンでの表彰台は2013年以来だよ。だから今日はアレックスにとって良い1日だったと思う」
今回の結果により、アルボンがチームに留まる可能性は高まったようだ。レッドブルはアルボンに、シーズン残りの2レースでチャンスを最大限に活かす機会を与えたことを、ホーナーは認めた。つまりシーズン最終戦のアブダビGPが終わるまで、来季のドライバーについて決定はしないと改めて明言したのだ。
「最終戦が終わるまで、決断はしない」とホーナーは話した。
「我々は彼にあらゆる機会を与えているし、彼に成功してほしい。我々は最初からずっとそれを明確にしてきたと思う。今日のような日は彼のためにもなるが、まだ2戦残っている」
「セルジオは、自分が候補のひとりでいられるように最善の仕事をしている。今回アレックスが表彰台を獲得したのは幸運だった」
「アレックスは良い1日を過ごしたが、まだふたつレースが残っているんだ」
ペレスはリタイアの影響でダニエル・リカルド(ルノー)に逆転され、ドライバーズランキング5番手に落ちた。一方でアルボンは、ペレスと15ポイント差のランキング9番手だ。
なお、ペレスのマネジメント陣はメキシコ時間の30日(月)午前11時30分(日本時間12月1日午前2時30分)、バーレーンで記者会見を行なうとしている。会見の内容は不明だが、ホーナーのコメントを加味すれば、レッドブルへの加入会見にはならないだろう。
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