ペレスに表彰台を諦めさせ、ハミルトンからFLポイントを”奪い”に行かせるのは酷だった? レッドブル説明

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1アメリカGPでセルジオ・ペレスにファステストラップを獲得させ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)から1ポイントを奪いにいかなかった理由を説明した。

ペレスに表彰台を諦めさせ、ハミルトンからFLポイントを”奪い”に行かせるのは酷だった? レッドブル説明

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1アメリカGPのレース終盤にセルジオ・ペレスをピットインさせ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)からファステストラップのボーナスポイントを奪うという戦略を採らなかった理由を説明した。

 先日行なわれたF1アメリカGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝。2位にはハミルトンが入り、3位はフェルスタッペンのチームメイトであるペレスという表彰台の顔ぶれだった。

 今季のF1チャンピオン争いは、フェルスタッペンとハミルトンの間の僅差の戦いとなっている。そのため、最終的には”1ポイント”が、重要な意味を持ってくる可能性もある。

 今回のアメリカGPでは、2位ハミルトンはファステストラップを記録し、ボーナスポイント1を獲得。対するレッドブルとしては、ペレスを最終盤にピットインさせてファステストラップを奪いに行かせるという戦略を採ることもできた。

 ただレッドブルとしてはこの戦略を採らず、ペレスをそのまま走らせ、3位でフィニッシュさせた。ただ、ファステストラップを奪うためにピットストップさせれば、10秒後方にはフェラーリのシャルル・ルクレールが迫っていたため、ペレスは表彰台を失うことになったはずだ。

 これについて尋ねられたホーナー代表は、体調が万全でなく、その上ドリンクシステムの故障によって脱水の症状に見舞われながらも3番手をキープしていたペレスに、表彰台を諦めるよう指示するのは、あまりにも酷なことだったと考えていたことを明かす。

「チェコ(ペレスの愛称)をピットインさせ、表彰台を諦めさせるのは、残酷なことだっただろう」

 ホーナー代表はmotorsport.comの取材に対してそう語った。

「ルクレールは、明らかに近いところにいた。チーム全体を考えれば、チェコがポイントを獲ってくれる方が良かった。それが我々のしたことだ」

 ドライバーズタイトル同様重要なのは、コンストラクターズタイトルである。現在レッドブルは、メルセデスを23ポイント差で追っている状態だ。ただもしペレスを4位に落とし、ハミルトンから1ポイントを奪いに行っていた場合、その差は25ポイントになっていたはずだ。

 ペレスは今季からレッドブルに加入。アゼルバイジャンGPではチーム加入後初優勝を手にしたが、押し並べて見ればなかなかペースを上げることができず、フェルスタッペンからは獲得ポイントの面でも大きく後れを取っている状況だ。

 ただ最近ではペレスの調子も上がり、トルコ、アメリカと2戦連続で表彰台を獲得。しかもアメリカGPでの3位は、前述のように体調不良に悩まされた上でのモノだった。

 ホーナー代表はこのアメリカGPのペレスの走りは、実に印象的なモノだったと説明する。

「彼のレースマネジメントを見れば、自信が高まっているということを感じることができた」

 ホーナー代表はそう語った。

「彼はこれで、2戦連続での表彰台獲得だ。しかも、彼の母国レースも近づいてきている。彼は自分のスタイルを見つけはじめている。この時期にそれができてきたというのは、我々にとってとても重要なことだ」

 

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