アルボン降格のレッドブル、”感情よりも事実”を優先「タイトルを真剣に狙うなら必要な決断」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、来季のドライバーとしてアレクサンダー・アルボンではなくセルジオ・ペレスを選んだのは、感情ではなく事実を優先する必要があったからだと語った。
レッドブルは12月18日(金)、来季のレースドライバーとしてセルジオ・ペレスと契約したことを発表。今季、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めていたアレクサンダー・アルボンはシートを失い、リザーブ兼テストドライバーに降格となった。
レッドブルは、フェルスタッペンに匹敵する速さを見せられずにいたアルボンの将来を見極めるため、来季のドライバー決定をシーズン終了後まで遅らせた。
最終的にアルボンが表彰台獲得2回に終わったこと(フェルスタッペンは2勝を含め表彰台11回)、ペレスがサクヒールGPで優勝するなどレーシングポイントで速さを見せていた事もあって、ペレスの起用が決まった。
一部メディアの取材に応えたホーナーは、アルボンが”大きく進歩した”と感じていると認めつつも、フェルスタッペンとの差は1年を通して変わらなかったと語った。
「彼(アルボン)はF1にいるし、レッドブルのおかげでF1に来られた。彼は今でもチームの一員だよ」
「今年のマシンはトリッキーだった。シーズンを通して彼は大きく改善された。特にシーズン最後の3分の1はね。だが、オーストリアからバーレーンの2戦目まで、アレックスとマックスの差はほぼ一定だったと思う。アブダビでは良いレースをしていた」
「それ以外については、彼はとても良かった。彼は素晴らしいレーサーだし、チームの中で彼は素晴らしいジェントルマンだ。彼はナイスガイだから、チーム内でも人気があった。それが今回の決断を難しくしていた」
「しかしデータを見て、感情ではなく事実を信じるなら、セルジオが論理的な選択だ」
ホーナーによると、金曜日にチームの決定を知らされたアルボンは明らかに失望したものの、”信じられないほど成熟”した様子で、そのニュースを受け止めたという。
「彼は今年得られたチャンスとサポートに感謝しているし、2022年にレースシートに戻れるよう、出来る限りのことをしようと決意している」と、ホーナーは付け加えた。
彼が再びレースシートを得る可能性について訊かれたホーナーは、状況次第だと答えた。
「彼は2022年に向けた開発とタイヤテスト、そしてバーチャル世界での2022年マシンの開発という、重要な役割を担っている」
「レッドブルの内外で、2022年に向けて状況がどうなっていくかを見ることになるだろう」
2018年限りでダニエル・リカルドがチームを離れて以来、レッドブルはフェルスタッペンのチームメイトにふさわしいドライバーを見つけることができていない。アルボンの前任であるピエール・ガスリーも、パフォーマンス不足が原因でシーズン途中にそのシートをアルボンに譲っている。
ホーナーは、メルセデスと戦うためにフェルスタッペンに匹敵する競争力のあるチームメイトが必要だと話した。
「どちらかのチャンピオンシップを本気で狙いたいと考えているなら、2台のマシンが同レベルのパフォーマンスを発揮することが不可欠だと思う」
「例えばアブダビでそれがはっきりと分かった。だからドライバーズチャンピオンシップでもコンストラクターズチャンピオンシップでも、メルセデスのような存在に対抗するためには一貫性が必要なんだ」
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