メルセデスは2台で戦略分けるも、ボッタスはレッドブルの眼中になかった?「我々の焦点はハミルトンだった」

レッドブルはF1オランダGPで、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンの前で確実にフィニッシュできるのならば、優勝はバルテリ・ボッタスに譲っても構わないという考えだったようだ。

メルセデスは2台で戦略分けるも、ボッタスはレッドブルの眼中になかった?「我々の焦点はハミルトンだった」

 ザントフールトで行なわれたF1オランダGPは、ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスのメルセデス勢が追いかけるという展開となった。その際メルセデスは数的優位を活かし、ドライバーふたりの戦略を分けてフェルスタッペンに挑んだ。しかしレッドブルは、ハミルトンだけを見て戦っていたようだ。

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 ハミルトンは早め早めのピットインでタイヤを替える2ストップ作戦を採用。一方のボッタスは1ストップ作戦で出来る限り長くコースに留まった。メルセデスの狙いは、フェルスタッペン陣営にハミルトンまたはボッタスのどちらの戦略をカバーするか悩ませることで、彼らを厄介な状況に追い込む、ということだった。

 レースでは、2ストップ作戦のハミルトンが先にピットインすると、それに反応する形でフェルスタッペンも直後にピットイン。先頭は一時的にボッタスに替わった。しかし、ボッタスはその後フェルスタッペンにコース上で追いつかれてオーバーテイクを許したため、1ストップ作戦でフェルスタッペン陣営を揺さぶる作戦は失敗に終わった。

 そしてハミルトンはフェルスタッペンをアンダーカットすべく、先手を打って2度目のピットストップを敢行したが、ピットアウトした際にトラフィックに巻き込まれてしまい、ペースを上げられず。これにより直後にピットインしたフェルスタッペンは余裕を持ってハミルトンの前でコースに戻ることに成功し、母国GPでの優勝を確実なものとしたのだった。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーによると、チームはレース中、ボッタスが採る戦略に関して注目していなかったという。つまり、フェルスタッペンとハミルトンが熾烈なドライバーズタイトル争いを繰り広げる中で、レッドブルにとって最も重要だったのは、フェルスタッペンがハミルトンの前で確実にフィニッシュするということだったのだ。

 ホーナーは、例えフェルスタッペンがハミルトンをカバーすることで勝利を失うリスクがあったとしても、タイトルのためにそれを受け入れただろうと語った。

「我々の焦点はルイスにあった」

「彼は今最も接近しているライバルだから、例えレース(の勝利)を譲るリスクがあったとしても、(メルセデスの)ふたりの中では彼を選ばなければいけなかった」

「ルイスに対してポイントで上回ることが重要だった」

 またホーナーはオランダGPで勝敗を大きく左右した瞬間について、フェルスタッペンがタイムをロスすることなくボッタスをオーバーテイクした時だったと語った。

 もしフェルスタッペンがボッタスに引っかかってしまえば、ボッタスの1ストップ作戦が有効になっていた可能性がある上、ハミルトンがその隙を突いてフェルスタッペンに対してアンダーカットを成功させた可能性もあった。

「我々は彼ら(メルセデス)が作戦を分けてくることは予想していたが、彼らはやはりそうしてきた」とホーナーは言う。

「彼らは2台のマシンを使って、ルイスはアグレッシブな戦略、バルテリは長く走らせる戦略を採ってきた」

「2ストップの方が計算上は速いレースだったので、バルテリをすぐに抜けるようにすることが重要なポイントだったが、マックスはそれを成功させた」

「その結果、レース後半をより楽にするためのチャンスが生まれた。もしバルテリの後ろで何周も走っていたら、我々はアンダーカット(のリスク)に晒されていたかもしれない」

 
 

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