波乱のF1モナコGP、レッドブルの勝因は「自分たちの頭で考え、基本を上手くやったから」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、モナコGPで勝つことができた原因は”基本をしっかりやること”、”自分たちの頭で考えたこと”だったと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1第7戦モナコGPは、フェラーリがフロントロウを独占したものの、予選3番手だったセルジオ・ペレス(レッドブル)が逆転。見事な勝利を飾った。
スタート前に雨が降り出した今回のレース。路面が次第に乾いていく中で、レッドブルとペレスはピット戦略でフェラーリ2台の前に出ると、レース終盤はカルロス・サインツJr.(フェラーリ)からのプレッシャーを背にしながらも、逃げ切ってトップチェッカーを受けた。
チームメイトのマックス・フェルスタッペンも、タイトル争い最大のライバルであり、ポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先着し、3位表彰台を獲得した。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、トリッキーなコンディションにうまく対応できたと語った。
「我々は常に攻撃的なレースチームだと自負してきた」
「我々は、基本的なことを上手くやるということに常に集中してきた。戦略であれ、ピットストップであれ、自分たちの頭で考えてきた。 今回は自分たちで考え、周りで起こる状況に対応することがすべてだったと思う」
「チーム全体が見事に対応してくれたと思うし、もちろんドライバーも自分の役割を果たす必要があった」
ホーナーは、ペレスの成功の鍵はウエットからインターミディエイト、そしてスリックタイヤへの移行を判断したことにあると強調した。
「信じられないようなレースだった」と彼は言う。
「雨が降ることは知っていたが、レースが始まる頃にまさか”熱帯雨林”になるとは思っていなかった。スタートディレイで少しカオスだった。タイヤがグリッドを行ったり来たりしていた」
「だがあの雨量、あのコンディションでレースをするのは不可能だっただろう」
「だから、レースが始まってからは(タイヤの)クロスオーバーをうまくやることが重要だったんだ。言うまでもなく我々はエクストリーム(ウエットタイヤ)からインター、スリックへとタイヤを変えていった。そして今回、その判断は適切だった」
「ストラテジストやピットウォールのスタッフ、特にピットレーンのスタッフたちは、今日のダブルストップをうまく切り抜けた。そしてもちろんチェコ(ペレス)だ。彼のパフォーマンス、特にインラップ、アウトラップ、インターミディエイトでのパフォーマンスは見事なものだった」
「そして同様にスリックでは、言うまでもなく彼は残りの時間を管理しなければならなかった」
レッドブルがレースを勝ったのか、それともフェラーリが戦略的判断でレースを落としたのか、どちらなのかと問われたホーナーは、その両方だったと認めた。
「もちろん、我々は勝ちにいったし、そうしなければならなかった。だが我々はミスも利用したし、状況はみんな同じで、2チームの間はとてもタイトだった」
「序盤のシャルルはかなりコントロールできていたようで、彼の後ろにはチームメイトというバッファーがあった。あの時点ではフェラーリがレースをリードしているように見えたが、我々はコンディションにうまく対応し、クロスオーバーやダブル・ピットストップなど、うまく機能した」
「我々は、エクストリームから直接スリックに変えるかどうかを議論していた。数年前(2016年)にルイス(ハミルトン)がそうして、我々とダニエル(リカルド)がやられたようにね。だがインターを経由してスリックにしたほうが速いと判断したんだ」
「アウトラップの威力は絶大だった。そしてチェコが素晴らしい仕事をしたんだ」
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