レッドブルの最高速は、最強の矛と盾。フェラーリF1、アメリカGPで為す術なし「我々は少し劣っていた」
フェラーリF1は、レッドブルが持つ直線スピードのアドバンテージが、他チームに対して非常に優位に働いており、ポジションを守ることにつながっていると語った。
フェラーリF1は、レッドブルが備える直線スピードのアドバンテージが、他チームに対する優位性を手にする最大の鍵になっていると語る。
レッドブルはF1アメリカGPでマックス・フェルスタッペンが今季13勝目を挙げたことで、コンストラクターズタイトル獲得を決定。フェルスタッペンのドライバーズタイトルと合わせ、2冠獲得達成した。
今回、レースでは珍しくフェルスタッペンのピットストップでホイールガンのトラブルから大きくタイムロスを喫する場面があり、彼は一時的に後退せざるをえなかった。しかしフェルスタッペンは直線スピードのアドバンテージを活かして、ピットロスで追い抜きを許してしまったシャルル・ルクレール(フェラーリ)、そしてルイス・ハミルトン(メルセデス)を追いかけると、7周を残して首位に再浮上。史上最多タイとなる年間13勝目を挙げたのだ。
フェラーリのスポーティングディレクターを務めるローレン・メキーズは今回のレース後、レッドブルが持つアドバンテージについて次のように語った。
「レッドブルが他チームに対してトップスピードでアドバンテージを持っているのは、これが初めてのことではない」
「彼らはそうできるよう対処していたし、間違いなく今日のような戦いでは、それはアドバンテージとなる。我々も常にラップタイムとトップスピードのバランスを取ろうとしているんだ」
「要するに、彼らは今年のレースの大部分でそうだったように、少しペースでアドバンテージがあった」
「そのトップスピードによって、彼らは我々の攻撃に対する非常に優れた”防御策”を保持することができているんだ」
今シーズンのレッドブルはこれで8連勝。フェラーリとしてはカルロス・サインツJr.がポールポジションを獲得したため、7月のオーストリアGP以来となる勝利も期待されていたが、そのサインツJr.は1周目の1コーナーでジョージ・ラッセル(メルセデス)に追突されたことで、リタイアとなってしまった。
メキーズとしてもサインツJr.のリタイアは惜しいものだと考えているという。
「たった数百メートル走っただけで、カルロスを失ってしまうのはちょっとショックだったし、ああいった事態が起こるのはかなり稀なことだ」
「これもレースというものの一部だが、素晴らしいチャンスがあったと思っているため、残念だ。我々はレッドブル、そしてメルセデスとペースが接近していたと思うし、カルロスも戦えていたら素晴らしかっただろう」
一方でチームメイトのルクレールは12番手スタートながらも追い上げを見せ、最終的に3位でフィニッシュ。ただメキーズは、ペナルティが無かった場合にどんな結果になったかを考えると、少し残念だとも認めた。
「12番手からのスタートだったシャルルが、一時は2番手を競っていたのは、見事なモノだった。チームのためにも、シャルルは非常に上手くやってくれた」
「良い進歩を見せていたと思うし、マックスとの戦いも良いものだった」
「彼は懸命に戦ったものの、我々はマックスと比べてレースで少し劣っていたと思う。しかしシャルルは非常にうまくやってくれた」
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