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レッドブルの“第一希望”はホンダの施設を引き継ぐこと?「ただしPU開発凍結が前提」

レッドブルは2022年以降のF1パワーユニットについて、活動終了するホンダのプロジェクトを引き継いで自らで運用していくことが望ましい選択肢だと考えているようだ。

Alex Albon, Red Bull Racing RB16

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 ホンダの2021年限りでのF1活動終了に伴い、2022年以降パワーユニット(PU)をどこから確保するのか検討しなければいけないレッドブル。ただ、その選択肢は決して多くない。

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 仮にレッドブル、そしてその姉妹チームであるアルファタウリにパートナーが見つからなかった場合、F1のスポーティングレギュレーションに基づいて、供給チーム数の最も少ないルノーにPU供給の義務が生じる。そうなれば、かつて関係悪化によりパートナーシップを解消したレッドブルとルノーが再び手を組むことになるが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ曰く、彼らは別の選択肢を考えているという。

 その選択肢というのは、知的財産などを含めホンダのプロジェクトを全て引き継ぎ、レッドブルでPUを運用していくというもの。レッドブルはイギリスのミルトンキーンズにファクトリーを構えているが、ホンダのイギリス拠点が近くにあるということもあり、現実的な選択肢だと考えているようだ。

 ただマルコ曰く、それはFIAによって2022年以降のPU開発が凍結されることが条件になってくるという。彼はドイツの『Sport1』に対して次のように語った。

「これは非常に複雑な問題だ」

「ホンダとの話し合いが前向きに進めば、知的財産権など必要なものを全て我々が引き継ぎ、ミルトンキーンズで我々自身がエンジンを準備して配備していくことを望んでいる」

「ただ、これは2022年の開幕戦までにエンジンの開発が凍結されることでのみ可能となる。それが前提条件だ。我々は技術的にも資金的にも、これ以上の開発はできない」

 マルコはまた、ホンダのプロジェクトを引き継ぎたいと考えている理由について、カスタマーPUを使用することがチャンピオン獲得を目指す上でマイナスとなると感じたからだと語った。

「全てのエンジンメーカーは自らのチームを持っている。つまり、彼らの(ワークスチームの)シャシーを基にエンジンを開発しているんだ」とマルコ。

「そうなると、我々のシャシーやアイデアに対応するのが二の次になってしまうため、我々は技術的な解決策と向き合うことを受け入れざるを得なくなるんだ」

「それがホンダを引き継ぐ(ことを希望している)理由だ。とはいえ、我々はあらゆる可能性を模索している」

「FIAのレギュレーションによれば、どのメーカーも(必要があれば)他のチームにPUを供給することを保証している。仮にそういうことになるのであれば、我々の競争力を高めるようなものでなければいけない。“強制結婚”させられること自体は問題ではない」

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Additional reporting  by Christian Nimmervoll

 

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