レッドブル重鎮から初優勝の祝福を受けたペレス「1勝で人生が変わるわけじゃないけど」
サクヒールGPでF1初優勝を成し遂げたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)は、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコから祝福の言葉を受け取ったという。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
今季限りでレーシングポイントを離れることが決まっているセルジオ・ペレス。来季の選択肢はレッドブルに加入もしくは1年間休養と言われているが、いずれになるかはレッドブルの判断次第という状況である。
そんな中でペレスは、先日行なわれたサクヒールGPでトップチェッカーを受け、F1初優勝を遂げた。このことは、レッドブルに対して大きなアピールポイントとなったはずだ。しかしレッドブルは、現ドライバーのアレクサンダー・アルボンに、自身の能力を最大限に証明するチャンスを与えるため、アブダビでの最終戦まで来季に関する決定を待つと明言している。
この状況についてペレスも結論を急いでいないと語ったが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコから、初優勝を祝福するメッセージを受け取ったとも明かした。
「ヘルムートを含むほとんどのF1チームの代表から、祝福のメッセージが届いた。だから勝つことができて良かったと思う」
ペレスはアブダビGPの木曜日にそう語った。
「そしてどんな決定に関しても、彼らが公式に言っていることは正しいと思う。彼らは今週末の後、ある段階で決定を下す。その決定がいつになるかは分からない。だから、急ぐ必要はないんだ」
「今週末は、今年最後の週末だ。僕らは長い間待っていた。1〜2週間後に決定を知ることになると思うけど、心境は大きくは変わらないよ」
ペレスは、サクヒールGPで勝ったことにより、自身の将来が大きく変わることはないと主張。それよりも長く一貫性を保てたことが重要だと語った。
「ひとつのレースで人生が変わることはないと強く信じている」
そうペレスは語った。
「過去10年間を見れば、週末ごと、1年ごとに浮き沈みがあった。しかしシーズンが終わりを迎えるにつれて常に力強い成績を収めてきた」
「そして今年は、非常に浮き沈みがあった。短いシーズンになったにも関わらず、新型コロナウイルスの影響で2レースを欠場することになった」
「バーレーンでは、表彰台のチャンスがあったのにエンジンのトラブルでそれを失った。多くのチャンスを逃したが、それでも僕は、ドライバーズチャンピオンシップで4番手につけている」
「今年はとても力強い1年だった。しかし、チームの功績による部分が大きかったんだ。今年は良いマシンを準備してくれたから、僕に何ができるのか、それを示すのはとても特別なことだったんだ」
もしこのままF1を去ることになっても、うつむかずにいられるかと尋ねられたペレスは、次のように語った。
「僕が言えるのは、心の中では平穏を保っているということだ。現時点では、自分の将来を完全にコントロールすることはできない。そしてそのことは、僕を悩ませることだ。こういう立場にいるならば、どんな人でも少し苦労すると思う」
「しかしそれが僕の手の内にないこと、勝利を手にすることができたということを考えると、僕は自分のチャンスを最大限に活かすことができたと思う」
「来季のシートがあれば素晴らしい。でももしなければ、22年に戻ってくるつもりだ。僕のキャリアのピーク、そして最高の年は、まだ先にあると信じている。だから来年1年を失ったとしても、22年に戻ってくる決意だ」
「1年休まなければいけないのなら、そうするよ。でもこれまで以上に、再び戻ってくる決意を固めている。今回の勝利は、僕自身に平穏を与えてくれただけでなく、飢えというようなモノももたらしたと思う。僕はこのスポーツで、もっと多くのことを成し遂げたいと思う」
「あることを一度成し遂げたら、それは再びできるっていうことだ。だから僕は、何度も同じような結果を残したいね」
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