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レッドブルは何かを隠している? 2021年のF1新車『RB16B』の走行写真を一切公開せず

F1チームは新車の秘密を隠そうとするものだが、今季のレッドブルは徹底して新車『RB16B』の情報を漏らさないようにしている。

レッドブルは何かを隠している? 2021年のF1新車『RB16B』の走行写真を一切公開せず

 レッドブルは、バーレーンで行なわれるF1合同プレシーズンテストを前に、ライバルチームが2021年シーズンを戦うニューマシン『RB16B』の詳細な画像を得られないよう、最善を尽くしたようだ。

 レッドブルは2月24日(水)にフィルミングデーを活用し、2019年のマシンであるRB15とRB16Bの両方を使用して走行。その後、チームが公開した76枚のうち、全てがRB15の画像だったのだ。

 チームやカメラマンが誤って旧型マシンの画像を送り、新型マシンの画像を省略してしまうことも全くありえないわけではない。しかしレッドブルは自分たちが何をしているかよく知っている、賢いチームだ。だからこそ、画像の選択は意図的に行なわれたものであることは間違いない。

 そしてレッドブルがRB16Bの画像を隠したのは、新車のデザインの中で今はまだ秘密にしておきたいところがあるからだろう。

 レッドブルのように勝利にこだわるチームは、どんなパーツのどんなデザインであっても、最後の最後までライバルからの詮索を防ぎたいと考えているのだ。

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 レッドブルが最も秘密にしておきたいと考えているエリアは、リヤサスペンションのレイアウトだけでなく、エキゾーストパイプやギヤボックス周辺のセクションが含まれるマシンのリヤ部分だろう。

 レッドブルがフロアに関連する空力レギュレーションの変更にどう対処したか、失われたダウンフォースをどう回復したのかという点が分かるような、”何らかの仕掛け”が用意されている可能性がある。

 レッドブルがRB16Bを発表した際に公開された2枚の画像は、一部のエリアが意図的に暗く加工されているように見える。さらにリヤタイヤ前のフロア部分は、チームが昨年試していたモノに近い仕様になっている。

 冬の間に開発を進めてきた割には、この”発表画像”仕様のRB16Bが大幅な進化を遂げているようには思えない。このうち、どれだけが2021年シーズンに実戦投入されるのか、どれだけがフェイクのデザインなのかは、レッドブルだけにしか分からない。

 これまでにも、各F1チームはライバルたちを欺くためにフェイクのパーツをマシンに搭載したり、画像を公開する際にあえて旧仕様のパーツを搭載したりしてきた。また何かを隠しているわけではなく、何をしようとしているかを探ろうとしているライバルチームの時間を浪費させたいと考えている可能性もある。

 ただ、今季のプレシーズンテストは3日間のみであり、新車が発表されてからライバルたちが興味深いアイデアをコピーする時間はあまりない。

Sebastian Vettel, Red Bull Racing RB8

Sebastian Vettel, Red Bull Racing RB8

Photo by: Sutton Images

 なおレッドブルは排気ガスをディフューザー上に吹き付け、ダウンフォースを増加させるいわゆる”ブロウンディフューザー”を最初に登場させた際、その存在がライバルに知られるのを遅らせようと、エキゾーストパイプを徹底して隠蔽し、従来のエキゾーストパイプの位置にステッカーを貼ってまで偽装していた。

 レッドブルが何を隠しているのか、本当の答えはバーレーンのテストまで分からないだろう。そしてその時が来ても、レッドブルが何を狙っているのかを知るには努力が必要になるはずだ。

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この記事について

シリーズ F1
チーム レッドブル・ホンダ
執筆者 Jonathan Noble