”F1を面白くする責任”はレッドブルのライバルにアリ。メルセデス代表「全力で追いつくことが我々の義務」
レッドブルが圧倒的な強さを発揮している中で、”F1の面白さ”に対する懸念の声が出始めているが、メルセデスのトト・ウルフ代表はその責任はレッドブルのライバルたちにあると語った。
Sergio Perez, Red Bull Racing RB19, Fernando Alonso, Aston Martin AMR23, Sergio Perez, Red Bull Racing RB19
Zak Mauger / Motorsport Images
レッドブルの2023年マシン『RB19』は、開幕2戦で圧倒的なパフォーマンスを発揮しており、すでに今季のタイトル獲得を確実視している者も多いだろう。
しかし、あまりに早い時期にタイトル争いが終わる一方的なシーズンとなった場合、ファンとしては面白みに欠ける1年になってしまうのではないかという懸念の声もある。
レッドブルのライバルたちはそんな状況に関して、レッドブルに文句を言うことはできないと考えており、F1を面白くする責任は自分たちにあると考えているようだ。
メルセデスのトト・ウルフ代表は次のように語っている。
「我々メルセデスが(レッドブルと)同じくらい強い年もあったと思う。だがこのスポーツは実力主義なんだ」
「同じ人がずっと勝つというのは、ショー的な面で良くないとしても、それは彼らがいい仕事をしていて、我々ができていないからだ。我々はみんな、素晴らしいエンターテインメント要素を求めている。でも全力で追いつき、彼らと戦うのが我々の義務なんだ」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、どこかひとつのチームが優勢になることをなぜ人々が懸念するのか理解できないと語った。
「ひとつのチームが支配することに不安を感じることはない。というのも、もしそうだとしたらそれはとても良い仕事をしたということだからだ。彼らはそれに値する」
「それが自分たちであって欲しいと願っているんだ。もし僕たちがF1を支配していて、それを懸念する人たちがいたら、僕は本当に怒るだろう」
「残念ながら、これはドライバーよりもクルマのスポーツなんだ。レッドブルは非常に強力なラインアップを揃えているが、僕たちは通常それ(マシン)の方がより大きな違いを生むことを知っている」
「もしあるクルマが本当に良いモノであれば、他のドライバーたちにできることはそれほど多くない。それがF1の本質だ。これまでにも見てきたことだし、新しいことではないよ」
マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラも、レッドブルがF1で優位に立つということは、他のチームも向上する必要があるということにほかならない、と述べた。
「驚くことではない」とステラは言う。
「私としては、知識という点で優位に立ち、その知識をパフォーマンスに変えるという点で優位に立ったチームの結果に過ぎない。だから、レッドブルはよくやったと思う」
「マシンを見れば、その精巧さがわかる。だから、彼らは成功に値すると思う。もっといい仕事をして、彼らに挑戦していくのが私たちの役目だ」
ウルフは、ひとつのチームが優位に立つという状況は理想的ではないものの、F1のスポーツ競技としての純粋さを示していると語った。
「2014~2020年にそのような声を聞いたことを覚えているので、我々はそれについて文句を言うべきではない」
「勝つために努力を必要とするということが、このスポーツを特別にしている」
「もちろん我々は全力で反撃しようとするし、彼らが持っているであろう弱点となる領域にも目を向けるだろう。エンターテインメントはスポーツに付随するもので、商業的な面では良くないかもしれないが、それこそがF1を特別なものにしているのだ」
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