ルノー、”ブリスターショック”を引きずるも、対策の戦略が大成功

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ルノー、”ブリスターショック”を引きずるも、対策の戦略が大成功
Adam Cooper
執筆: Adam Cooper
翻訳:: 田中健一
2018/07/10 8:36

オーストリアGPでブリスター問題に悩まされたルノーは、その対策としてハードタイヤを使う唯一無二の戦略を立案。結果的にその判断が6位入賞に繋がった。

Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team R.S. 18, leads Esteban Ocon, Force India VJM11
Carlos Sainz Jr., Renault Sport F1 Team R.S. 18
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team R.S. 18
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team R.S. 18
Nico Hulkenberg, Renault Sport F1 Team R.S. 18, leads Esteban Ocon, Force India VJM11
Carlos Sainz Jr., Renault Sport F1 Team R.S. 18
Carlos Sainz Jr., Renault Sport F1 Team R.S. 18
Carlos Sainz Jr., Renault Sport F1 Team R.S. 18

 ルノーは、オーストリアで経験したタイヤの”ブリスターショック”が、ニコ・ヒュルケンベルグがイギリスGPの6位獲得に繋がる戦略に結びついたと語る。

 イギリスGPでルノーは、唯一無二の戦略を採用した。ほとんどのマシンがソフトタイヤでスタートする中、ニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツJr.はミディアムタイヤでのスタートを選択。その後、ソフトタイヤに交換するのが定石だが、彼らはハードタイヤへの交換を選んだ。今回のレースでハードタイヤを使用したのは、ルノーのふたりのみであった。

 その後、セーフティカーが出動した際にサインツJr.はソフトタイヤへと交換したが、ヒュルケンベルグはハードタイヤのままチェッカーフラッグまで駆け抜け、トップ3チームに次ぐ6位フィニッシュを果たした。

 ルノー曰くこの戦略は、サインツJr.がオーストリアGPでタイヤのブリスターに苦しめられたために、選択したものだったという。しかも今季のルノーのマシンR.S.18が、基本的にはタイヤに厳しいマシンであるということは、広く知られていることだ。

「これは、我々のクルマの特性のために採った戦略だった」

 ルノーのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールは、motorsport.comに対してそう語った。

「我々はまだ、オーストリアのショックを引きずっている。その時の戦略は、カルロスに起きたブリスターにより、完全に破壊された。それがなければ、素晴らしいレースになっただろう」

「今回の戦略は、このような状況から来ている。数日間のうちにいろいろと学び、そしてミディアムとハードを使う決定を下したんだ」

「我々はハードタイヤを使った唯一のチームだった。そのタイヤは金曜日の午後にテストし、そして他のチームと比較して、良いペースを持っていることが分かった。だから、その戦略でいくことを決めた」

 ルノーはタイヤに”厳しい”という特性に対処しようと懸命に働いているが、アビテブールは、適切な解決策を手にするまでには時間がかかることを認めている。

「他のチームよりもずっと、タイヤに厳しいマシンであることは理解している。それは事実だ」

 そうアビテブールは語る。

「ライバルたちもそれは知っているから、隠すべきことは何もない。だから、ダウンフォースの面などに取り組むことで、それに対処しようと集中している。特に今回のような非常にバンピーで高速コーナーが沢山あるようなサーキットでは、タイヤには多くのエネルギーがかかり、劣化することになる」

「その問題はわかっているし、解決策があることも理解している。しかし、それには時間がかかる」

 アビテブールは、シルバーストンで”4番目のチーム”の座を手にすることなど、期待していなかったと認める。

「マシンの特性やパフォーマンス不足、またその他の要因を考慮すれば、遅れをとるコースになると考えていた。しかし我々は、その状況を一変させることができたと思う。それは素晴らしいことだ」

「この後の2戦を楽しみにしている。マシンやコースの特性を考えれば、我々にとってはより有利なはずだ。だから、直接のライバルよりも優位に立てることを期待している」

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この記事について

シリーズ F1
イベント イギリスGP
ロケーション シルバーストン
チーム ルノーF1チーム
執筆者 Adam Cooper