ルノー、F1チームのスタッフに自宅作業を要請。施設も段階的に閉鎖へ
ルノーはF1チームの施設閉鎖に先立って、従業員に対して可能な限り自宅で作業するよう指示している。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
パドック内で新型コロナウイルス感染者が確認されたことなどを受け、公式セッション開始直前に中止が決まったF1オーストラリアGP。各チームはオーストラリアから帰国したスタッフを、14日間自宅で待機させることに同意した。
中でもルノーは、パワーユニットの開発拠点(ヴィリー=シャティヨン)がフランスに、シャシーの開発拠点(エンストン)がイギリスにあるという特殊なチームであり、両政府の助言に耳を傾けなければならない。そういった背景もあってか、ルノーはF1チームの施設で働く全ての従業員に対し、可能な限り自宅で作業するよう指示した。
マクラーレンのスタッフ1名が新型コロナウイルス陽性であることが発覚した後、ルノーはフェラーリやアルファロメオと共にオーストラリアGPの中止を真っ先に訴えていた。
ルノーが発表した声明には、こう記されている。
「我々の決定はフランス、イギリス両政府の助言やルノー・グループの方針だけでなく、F1側の方針とも一致していなければならない」
「我々が最初に決定したことは、コロナウイルス感染者が確認された後、オーストラリアGPに参戦しないことにしたマクラーレンの決断に賛同し、メルボルンにいるチームを迅速に本国に帰すことだった」
「その後、最低14日間はヴィリー=シャティヨンまたはエンストンに戻らないように要求した」
「在宅勤務はヴィリー=シャティヨンで働く全ての従業員に受け入れられている。そのため、フランス政府がとった措置に基づいて、ルノー・スポール・レーシングの経営陣はヴィリー=シャティヨンを3月20日(金)から4月5日(日)まで閉鎖する」
「エンストンにおいても、在宅勤務は徐々に実施されている。そして3月23日(月)には、全員に在宅勤務を義務付けられることになりそうだ」
なお在宅勤務の期間は、施設閉鎖の期間と必ずしも一致しないようだ。閉鎖期間中はサーバーが落とされ、チームメンバー間でのeメールのやり取りもできなくなると予想されている。
将来の展望について、ルノーは次のように記している。
「エンストンとヴィリー=シャティヨンにおける措置は、今後の進捗を見ながら随時見直していく」
「我々は今、F1、FIA、そして他のチームと綿密に議論をする段階に入っており、我々のスポーツが採るべき対策を実施していく」
「これからやってくる困難に向け、健康への影響を軽減するために、責任を持った行動をしなければならない」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments