ルノーF1、大多数のスタッフを休暇措置に。政府の支援に補填し、給与80%を保証
ルノーF1チームは、新型コロナウイルスの感染に伴い、チームの財政に大きな影響が及んでいる中、エンストンのチームスタッフの大多数を休暇扱いにしたことを明らかにした。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない影響を受け、F1の序盤9レースが中止もしくは延期となっている。レースができないという状況は、チームにとってスポンサー収入や分配金を受け取ることができないということを意味する場合が多く、財政的な危機に直面しているチームも少なくない。
この状況下においてもチームを存続させるため、マクラーレンなど複数のチームがすでにスタッフを休暇扱いとし、政府の支援を受け、状況が改善した時に再び活動を再開できるように対処している。
ルノーF1も4月10日(金)、他チーム同様の援助を政府に申請したことを明らかにした。その結果、エンストンのスタッフの大多数が、休暇扱いになるという。
イギリス政府からの援助は1ヵ月あたり2500ポンド(約33万7000円)の上限がつけられている。ルノーはそれに補填し、チームのスタッフが通常の80%の給与を確保できるようにするという。
ルノーは声明で、次のように語る。
「ルノー・スポーツ・レーシングは、イギリス政府によって設立された、雇用維持計画に、時期を遡って適用することを決めた」
「4月1日現在、エンストンのスタッフの大多数は、5月31日まで完全に業務を停止することになる。これは、状況の移り変わりに応じて見直されることになる」
「また、政府によって支給される金額に補填する形で、全てのチームメンバーに実際の給与の80%を保証することについても合意した」
「経営陣を含む業務を続けるスタッフの給与も、同じ割合で減額されることになる」
ヴィリー・シャティオンのエンジン開発拠点についてルノーは、12週間の暫定的な期間、パートタイムスケジュールで運営することを決めている。
「この期間は、状況次第で縮小または延長されるかもしれない」
「この決定は、従業員代表と協議して行なわれ、会社とその従業員を守ることを目的とした連帯的な合意によって支持された。FIAの閉鎖期間の対象外となる業務(フォーミュラEとカスタマー・レーシング)の作業については、健康状況と会社のニーズに配慮する形で再開することになる」
ルノーF1チームの代表であるシリル・アビテブールは、チームは今回の危機を乗り越えるために、できる限りのことをしてきたと語る。
「現在我々が経験している、非常に難しい人々と衛生に関する状況、およびグランプリの開催国のほとんどと同じようにフランスとイギリスで厳しいロックダウンが行われていることによる、このスポーツへの影響を推し量ることはまだできない」
そうアビテブール代表は語る。
「したがって、過去4年の間に作り上げてきたチームを保護しつつ、この不確実性と長期間活動できないことに関する影響を可能な限り解決するため、使える全ての手段を使う必要がある」
なお金曜日に予定されていた、2021年のコスト上限額削減について話し合う各チーム代表による電話会議は、来週に延期されることになった。
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