【F1】ルノー、クビサのF1復帰否定せず「段階的に物事を進めるつもりだ」

シリル・アビデブールは、ロバート・クビサのテストプログラムが成功すれば、F1で再びレースできることを認めている。

 今週、ロバート・クビサはポール・リカールで2012年式ロータスE20を再び走らせた。前回のバレンシアでのテストの後に行われた今回のテストでは、クビサの限界を評価するという特別な目的があった。

 クビサのファンや周囲の関係者が彼のF1参戦復帰に期待を募らせていることを理解しているルノーのマネージング・ディレクターであるシリル・アビデブールは、2度目のテストの前に次のように述べていた。

「今回のテストの目的が、”彼自身が自分の限界を評価すること”であるという事実をはっきりとさせておきたい」

「いくつかのことをテストしたいと思っている。プログラムの詳細は述べられないが、我々はともにテストを行うつもりだ。しかし、たとえテストがポジティブなものであっても、来シーズンで彼がドライブするとは限らないということを申し上げておきたい。物事は少し複雑なのだ」

「いつも通り、我々は多くの注意を払いながら、段階的に物事を進めるつもりだ。感情を抜きにできる限りのことを試していき、理学医療や医療検査を取り入れ、全てが満たせるのかどうかを確認するだけだ」

「誰もが想像しているように、もしテストが成功し、さらなるステップを用意することになれば、最終的に彼はF1マシンにたどり着くことができるだろう」

「しかし、私はこの時点で変に推測したくない。メディアからのプレッシャーを受けることで、我々の今後の決定が影響されるのを避けたい」

 一方、今月行われたグッドウッド・フェスティバルに参加したクビサは、F1復帰に対する大きな自信を持っているようだった。それに対しアビデブールは次のように語った。

「本来であれば、慎重になるべき出来事だ」

「彼は人格者であり熱い男だが、ある特定の状況においては、我々も感情を抜きに考える必要がある。もちろん、我々はそこで起きることを喜んで見届けるだろう。その一方で実用的な判断をするつもりだ。それが我々の責任なのだ」

 アビデブールに対し、ハンガリーGPで現行のマシンのテストを行う可能性について訊くと「現時点でさらなるテストがあるかどうかは考えていない」と明らかにしている。

シロトキン、クビサに感銘「彼は本当のヒーロー」

 ルノー開発ドライバーのセルゲイ・シロトキンも、クビサがバレンシアで行ったテストに参加しており、彼と同じくロータスE20に乗り込んだ。

 クビサが復帰に向けて動いていることについて、シロトキン自身が2018年にルノーF1のドライバーになるというチャンスに影響があるかと聞くと、彼は次のように答えた。

「僕は、状況を多面的に見るんだ。競争という面では、誰かひとりを除外する理由はないと思う。ロバートも他の候補者も一緒。だから、それで十分だ」

「同時に、特に僕個人としては、彼と一緒にテストができてすごくハッピーだった。僕は、彼がどれほど難しい状況に置かれていたか知っているからね」

「彼が今、F1マシンをドライブできるということは素晴らしい成果だ。彼は賞賛に値する。本当のヒーローだ」

「正直に言って、マシンに乗り込んだ彼は非常に競争力があるように見えた」

 クビサが再びF1マシンに乗るという報道は世界中でなされた。そしてその影響で、テストでシロトキンよりもクビサの方が速いベストタイムを残したということが、広く知られることになった。この件について質問すると、シロトキンは報道は”部分的には真実”だと語った。

「何があったか報道されたのを見た。僕たちの国(ロシア)や世界中でね。僕が言えるのは、ラップタイムについて書かれたことは部分的には真実だということだ」と、彼はmotorsport.comに語った。

「一方で、僕たちは違うプログラムで走行していたし、トラックに出たのは違うタイミングだった。もちろん、彼の大きな成果を軽んじているわけではないけれど、トラックのコンディションが好みじゃなかったんだ」

「もう一度言うけど、僕たちには何かを比べるという目標はなく、それぞれが別々の仕事をしていたんだ」

 シロトキンは、クビサがまだ最強のF1ドライバーの中のひとりであると確信していると述べ、テレメトリーデータを比較しそのクビサと匹敵していることに自信がついたと語った。

「僕は、彼が非常に高いレベルを維持していると確信している。彼はF1で最も速く、最も名声が高いドライバーのひとりなんだ」

「それはこれまで過去のことだったが、僕は今も、彼には自分のF1キャリアを再現する能力があると信じているよ」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー ロバート クビサ
チーム ルノーF1チーム
記事タイプ 速報ニュース