来季復帰のアロンソ、ポストシーズンテストに参加?「彼は走りたがっている」とルノー
来季フェルナンド・アロンソを起用するルノーは、今季終了後にアブダビで行なわれるF1若手ドライバーテストにアロンソを走らせられるかどうか、FIAと協議しているようだ。
写真:: Barry Cantrell / Motorsport Images
2021年からチーム名称を『アルピーヌ』に変更してF1に挑むルノーは、その記念すべき最初のシーズンに、2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソを起用する。ルノーは今季、昨年を大きく上回るペースで得点を重ねており、アロンソを迎える来季に向けて期待が高まっている。
そういった背景もあり、ルノーのチーム代表であるシリル・アビテブールは、2018年を最後にF1を離れているアロンソを現行マシンで走らせたいという思いを持っているようだ。ただ、今季のフリー走行で彼を走らせるという噂については否定している。
「当初(のアプローチ)は、その時が来たら乗る、というものだった。しかし彼は今、現行のマシンであってもとにかく乗りたがっているように感じるので、その機会を探っている」とアビテブールはmotorsport.comの独占インタビューに語った。
「ただFP1についての話はしていない。彼はFP1に出ることを必要としていないんだ。我々にはセットアップをする機会が必要だからね」
ただ、アロンソが今季のFP1に出走しないとなると、彼が現行マシンを走らせる機会は非常に限られてくる。なぜなら、今季は前年と比べてテストの日数が大幅に削減されているからだ。
これまで、シーズン終了直後にアブダビで行なわれるポストシーズンテストは、3日間に渡って実施されてきた。しかしそこでは翌年に向けてのタイヤテストと、若手ドライバーのテストを兼ねるような形となっていた。
しかし、来年に向けてピレリタイヤの仕様が大きく変わらない予定であることから、各チームはアブダビでのポストシーズンテストの日数を1日に減らし、若手ドライバーのためのテストとすることで合意した。
レギュレーションでは、このテストで各チームは2台のマシンを走らせることができ、対象となるドライバーは「FIAの承認がない限りは、F1世界選手権への出走経験が2戦以内のドライバーに限定される」と記されている。
つまり、F1で300戦以上の出走経験を持つアロンソをアブダビで走らせるためには、FIAから出走についての許可を得るか、またはフォーマットそのものを変更させる必要がある。
アブダビのポストシーズンテストがアロンソを走らせる絶好の機会となるのかを尋ねられたアビテブールは、次のように語った。
「ああ、間違いないだろう。テストの基準に基づいて、可能かどうかを確認する必要がある。だからFIAとそれについて話し合っているところだ」
前述のように、FIAはアロンソのようなドライバーを走らせるために、フォーマットそのものを変更する可能性も否定できない。というのも、2021年は多くのチームがドライバーを入れ替える予定であるため、若手以外のドライバーをアブダビで走らせたいと考えているチームはルノーだけではないと考えられるからだ。
アロンソはルノーと契約した当初、技術規則が大幅に刷新される2022年シーズンに焦点を当てていると語っていた。しかしながらアビテブール曰く、チームが今季表彰台も狙えるような位置で争う姿を見て、彼の考えに変化があったという。
「最初の頃は、もっと先のことを考えていたんだ」とアビテブール。
「2021年のことは忘れて、2022年に向けて全力を尽くしていこうという感じだった」
「しかし、我々が(今季)コース上で興味深いバトルを展開しているのを見て、フェルナンドは良い意味で血が騒いでいる。彼は何か掴めるものがあるのか確認したいと思っている」
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