フェラーリに続き、ルノーもPU開発凍結に反対へ「半年前は賛成だったが……」
ルノーはフェラーリと同様、2022年からのパワーユニット開発凍結に反対する意向であることを明らかにした。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
ホンダの2021年限りでのF1活動終了を受け、2022年以降のパワーユニット(PU)をどうするか検討中のレッドブル。彼らはホンダがF1を去った後もそのプロジェクトを引き継ぎ、自社でホンダ製PUを運用していくのがベストだと考えている。
ただし、レッドブル側では莫大なコストを要するPUの開発、アップグレードはできないため、2022年からPU開発が凍結されなければ上記の案は実現できないとしている。
PU開発凍結を行なうにはライバルチームからの賛成が必須となるが、メルセデスがその案を支持している一方で、フェラーリは既に反対する意思を表明。そしてルノーも、フェラーリ同様にPU開発凍結案について反対することを明らかにした。
ルノーのチーム代表であるシリル・アビテブールはエミリア・ロマーニャGPを前に、ルノーには野心的な開発計画があるため、今はPUの開発凍結を支持できないとの意向を明らかにした。また、数ヵ月前はレッドブルとルノーが全く逆の立場にあったと語った。
「半年前だったらそれに賛成しただろう。エンジンの凍結を受け入れれば、エンジン関連のコスト、そしてシャシーのコストを抑えられるので、予算制限額をさらに引き下げることができるからだ」
「しかし、当時レッドブルとホンダは反対していたので、我々はそれを受け入れた」
「それ以降、我々は2022年のエンジンプラットフォームの開発に忙しく取り組んできたので、今エンジン凍結についてどう思うかと聞かれたら、半年前とは明らかに立場が違っている」
「私はエンジンの開発凍結には反対だ。我々は自分たちにとって重要なプラットフォームの開発を止めるつもりはない。それは受け入れられない」
一方、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、このように開発凍結に反対してくるライバルチームがいることは十分承知しており、だからこそFIAがこれに介入することを望んでいる。
「最終的には私利私欲が絡んでくるところだ。統制機関と商業権所有者の仕事は、F1にとって何が正しいのかという全体像を見ることだ」
ホーナーはそう語った。
「ホンダというメーカーを失ったことはこのスポーツにとって間違いなく悲劇的なニュースだ。レッドブルがそのエンジンプロジェクトを引き受ける場合、オープンな開発は特に今の世界情勢を考えると(コスト的に)受け入れられない」
「FIAなどは建設的な話し合いをしていると思う。もちろん、このスポーツに関わっているメーカーと手を取り合って議論する必要があるのは言うまでもない」
「私は(PU開発凍結が)実現すると思っているが、今後数週間の間に何らかの解決策を見つける必要があるだろう」
アビテブールはまた、ルノーが本当に焦点を当てているのは、遅くとも2026年には導入されるであろう新たなパワーユニット規則の基礎を構築することだと語った。
「我々は将来のパワーユニットのための解決策に関する話をしなければならないし、新しいパワーユニットの持続可能性の観点からも話をしないといけない」とアビテブール。
「我々は将来のパワーユニットのための中長期的な計画について話すことは賛成だが、現行パワーユニットの開発を凍結することには賛成できない」
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