レーシングポイントへの裁定に不満。フェラーリ、マクラーレン、ルノーが控訴へ
フェラーリやマクラーレン、ルノーといったチームが、レーシングポイントに出された裁定に不満を抱き、控訴する意向を示したようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
レーシングポイントの今季マシン『RP20』のブレーキダクトの合法性を巡って、ルノーが行なっていた抗議に対し、FIAスチュワードは8月7日(金)に裁定を下した。
スチュワードは、RP20のブレーキダクトを設計するプロセスにおいて、レーシングポイントが競技規則に違反していたと判断。コンストラクターズポイントを15点剥奪し、40万ユーロ(約5000万円)の罰金を科した。
一方で、技術規則的には合法だとして、チームはシーズン残りのレースでブレーキダクトを使い続けることができる。しかしこの裁定に対し、多くのチームが懸念を持っているようだ。
フェラーリのマッティア・ビノット代表は、スチュワードの裁定を”注意深く”読み、次のステップを検討すると示唆。その後、フェラーリは金曜日夜に短い声明を発表し、FIAの裁定に控訴することを認めた。
「我々は、FIAスチュワードのレーシングポイントに関する決定に控訴する意思を示したことを認める」
マクラーレンの広報担当も、フェラーリと同様、控訴を行なう予定だとmotorsport.comに明かした。
この件についてまだ公式に声明を発表していないものの、関係者の情報によるとルノーもまた、FIAに対して控訴する意思を示したようだ。
FIAの裁定に控訴する意思を示したことにより、フェラーリやマクラーレン、ルノーには正式に控訴を行なうため、96時間の猶予が与えられる。
他にも多くのチームが控訴を検討していると考えられており、罰則を与えられたレーシングポイントも判決に控訴する可能性がある。
ビノットは、抗議によって焦点が当てられたブレーキダクト以外にも、説明が必要なものがあると語った。
「我々はプロセス全体、コンセプト全体について論議している」
「レギュレーションは十分に明確だと信じている。我々はレギュレーション違反があったのではないかと思っている。しかし現時点では、今後を見据えている。明確にすべきものがあるんだ」
「私は、今回の判決が十分だとは思わない。繰り返すが、それがブレーキダクトだけに関するものであり、コンセプト全体についてのものではないからだ。ザク(ブラウン/マクラーレンCEO)が言ったように、これは氷山の一角に過ぎないと思う。さらに議論することがたくさんあるんだ」
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