F1ドライバーの給与額には“根拠”が必要? リカルド手放すルノー代表が提言
ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、F1をより持続可能なものとするための話し合いが続いている中で、ドライバーの給与に“根拠”を持たせる必要があると考えている。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
F1は新型コロナウイルスの流行を受け、コスト管理の強化について議論を進めている。特に2021年から施行される予算制限の上限額は、当初の予定よりも大幅に引き下げられる予定だ。
昨年10月に発表された最初の予算上限案に関しては、ドライバーのサラリーなどは制限の対象外とされていたが、いくつかのF1チームはそれらの例外が撤廃されることを希望している。
ルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ドライバーの給与に関する話題は、近い将来に解決されることを目指してチーム間で協議されている、進行中の議論のひとつであることを認めた。
アビテブール曰く、ドライバーの給与が予算制限の対象となった場合、契約の期間や法的な問題などによって、複雑さを増すことになると考えているが、F1が“予算制限時代”においてそれらを管理すること自体は重要であると述べた。
「それは議論されていることの一部であり、進行中だ。ただそれが法的に合法であることを確実にしなければいけないため、状況は複雑だ」
アビテブールはそう語った。
「ただ私は、システムが健全なものとなるために例外を設けること自体は必要だと考える。それはこのスポーツの持続可能性のために重要である」
「我々は(ドライバーのサラリーを予算制限に含めると)“特例”を作ることになってしまうが、そうすべきではない。現在のケースで言えば(既に長期契約を結んでいる)マックス(フェルスタッペン/レッドブル)とシャルル(ルクレール/フェラーリ)が当てはまる」
「ただ、予算制限を理由に多くの人間を解雇する際に、ドライバーの給与額に少しでも根拠を持たせておくことは当然だと思う」
現在ルノーに所属するダニエル・リカルドはF1のグリッドの中で最も高いサラリーを受け取っているドライバーのひとりであるとされているが、彼は2020年限りでルノーを離れ、マクラーレンへと移籍することが決定している。また、2021年にエステバン・オコンのチームメイトとしてルノーで戦うドライバーは未だ明らかになっていないが、2018年限りでF1を離れたフェルナンド・アロンソが興味を持っているとの噂もある。
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