ルノーF1、ベッテル獲得の意図は否定せずも、若いドライバー起用が優先?
ルノーF1は、今季限りで契約が切れるダニエル・リカルドを失った場合、セバスチャン・ベッテルの獲得を目指す可能性を否定しなかったが、それよりは若いドライバーを起用した方が良いと考えていることを明かした。
Sebastian Vettel, Ferrari
Andy Hone / Motorsport Images
2019年シーズンからルノー入りを果たしたダニエル・リカルド。しかしその1年目は表彰台を獲得することもできないなど、期待通りのシーズンとはならなかった。
そのリカルドとルノーF1の契約は、今シーズン限りで切れることになっている。そして噂されている通り、セバスチャン・ベッテルがフェラーリを今季限りで離脱することになった場合、その後任最有力はリカルドだと言われている。
ルノーとリカルドは共に、2020年シーズンのパフォーマンスが、契約を更新するのに十分なモノであることを期待している。しかし現時点では、確約されたモノは何もない。
ルノーF1のチーム代表であるシリル・アビテブールは、フランスのテレビ局”Canal+”の番組で、リカルドを失った場合ベッテル獲得の可能性を否定しなかったが、それは最優先事項ではないとも語った。
「彼(ベッテル)は偉大なドライバーであり、偉大なチャンピオンだ。だから(獲得したいということについては)ノーとは言いたくない」
ベッテルが獲得候補であるかどうかを尋ねられたアビテブールは、そう語った。
「我々はかつて共に働き、そして共に勝ったんだ」
「でも、”昨日のドライバー”よりも、”明日のドライバー”と仕事をしたい。そうやってまとめるのは、とても難しいことだけどね。だからセバスチャンについても、そうまとめないで欲しい」
「それでも、我々にはドライバー・アカデミーがある。そして2021年もしくは2022年にF1にデビューできるかもしれないドライバーもいる。我々は2021年にF1にデビューさせるため、2016年にこのアカデミーを設立した。それを覚えておく必要がある」
「まもなく2021年がやってくる。それを認めなきゃいけない。通常で行けば、クリスチャン・ルンガーがいる。しかし彼はまず、今季はF2シーズンを戦うしかない。そして我々は今季、ダニエルとシーズンを迎えたのだ」
リカルドとの将来は、ルノーの2020年用マシンの出来にかかっていると、アビテブール代表は認める。しかし新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、F1の序盤戦が延期されることになったため、その結論を出すのは待たねばならない。
「良いベース、共有するベースを基に、彼を確保しなきゃいけない」
そうアビテブールは説明する。
「重要なのはプロジェクトだ。私は今、何の答えも手にせぬままに質問に答えている。でも我々は、まず最初のレースを見てみる必要があると思う」
「我々は一歩前進することができたのだろうか? 昨年に比べて、少し自信が回復しているのだろうか? 彼はチームにうまく溶け込んでいるのか? そしてもし我々が共に、これが長期的なプロジェクトだと感じているのなら、契約を継続しないのはなぜなのだろうか?」
アビテブールは、レッドブルを突如離れ、ルノーに電撃移籍したリカルドの心情も考慮すべきだと語った。
「ダニエルはルノーに移籍したことについて、気にかけていると思う。この移籍は理解できない一部のメディア、特にイギリスのメディアからとても批判された」
「人間、技術、スポーツいずれの面でも、プロジェクトを作り上げるというこの狙いは、彼にとって重要なことなんだ。彼は感情によって動く人物だ。彼はその決断が良いモノだったと証明し、続けるに値すると証明したいと考えていると思う」
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