イギリスGPのタイヤ選択リストが明らかに。リカルドはミディアム1セットのみ
タイヤサプライヤーのピレリが、第10戦イギリスGPのチーム別タイヤ選択リストを明らかにした。
写真:: Gareth Harford / Motorsport Images
F1のタイヤサプライヤーであるピレリは、第10戦イギリスGPにおける各チームのタイヤ選択リストを公開した。
各グランプリウィークエンドでは、C1〜C5と5種類あるドライタイヤのコンパウンドの中で、3種類が指定される。今回はC1、C2、C3という最も硬い組み合わせとなっており、それぞれハード、ミディアム、ソフトと呼ばれる。中でもC1タイヤは、バーレーンGP、スペインGPに続いて今季3度目の登場となる。
その中で各チームとドライバーは、計13セットのドライタイヤを持ち込むことができ、ハード、ミディアム、ソフトがそれぞれ1セットずつ指定されている以外は、任意で組み合わせを決めることができる。
タイヤ選択リストを見ていくと、3強チームにそれほど大きな違いは見られない。メルセデスがソフト8セット、ミディアム4セット、ハード1セットという振り分けであるのに対し、フェラーリとレッドブルはソフト9、ミディアム3、ハード1となっている。各コンパウンドでのタイム差など未知数な部分は多いが、この中で決勝ミディアムスタートを狙ってくるチームがあるかどうかにも注目が集まる。
中段以下のチームで最もアグレッシブな選択をしていると言えるのが、ルノーだ。ダニエル・リカルド、ニコ・ヒュルケンベルグともに10セットのソフトタイヤを選択。特にリカルドに関してはミディアムを1セットしか持ち込まないという攻めのチョイスとなっている。他チームと比べ、ミディアム、ハードともに持ち込みの少ないルノーだが、決勝ではどちらのタイヤを軸に考えているのか、気になるところだ。
その他のチームに目を向けると、ウイリアムズはソフトタイヤの持ち込み数が最も少ない7セット。他チームに一刻も早く追いつく為にも、ライフの長いタイヤで少しでも多くのことを試しておきたい……といったところだろうか。
なお、イギリスGPが行われるシルバーストンサーキットは昨年、再舗装された路面の水はけの悪さが原因で、MotoGP全クラスの決勝レースがキャンセルとなった。それを受けて、路面の“再々舗装”がなされている。
F1のレースディレクターであるマイケル・マシは次のように語った。
「ここ数週間のうちにFIAのチームが実際に現場を訪れ、作業を確認した」
「私も画像を見る限り、非常に高い水準で処理されていると思っている。(シルバーストンで)30年働いているトラックマネージャー曰く、路面は過去に3度再舗装され、その内2回がここ数年で行われているので、彼自身が働いている間にもう二度と同じことが起こらないことを願っているとのことだ」
Selected sets per driver
Photo by: Pirelli
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