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ルノーがレーシングポイントを訴えた理由……「将来のF1の”カタチ”を明確にするため」

ルノーのエクゼクティブ・ディレクターであるマルチン・ブコウスキーは、レーシングポイントRP20のブレーキダクトに抗議したのは、将来のF1マシンをどう定義するか、それを明確化するためだったという。

Lance Stroll, Racing Point RP20

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 ルノーは先週行われたシュタイアーマルクGPの決勝終了後、レーシングポイントRP20のブレーキダクトのデザインが、昨年型のメルセデスF1マシン”W10”のそれに酷似しているとして、同グランプリのスチュワードに正式に抗議した。

 レーシングポイントは、今季マシンRP20について、メルセデスW10のデザインがベースになっていることを認めているが、レギュレーションで許された範囲内の流用であると主張している。

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 しかしルノーは、前述の通りそのブレーキダクトがW10のモノを流用していたとして、レーシングポイントを抗議。ルノーのエクゼクティブ・ディレクターであるマルチン・ブコウスキーは、今回抗議することを決めたことは、将来レギュレーションで、チーム間のコラボレーションがどれほどまで許されるのか、それを見極める上で非常に重要だったと語った。

「何が許され、何が許されないのかを明確にすることが、我々にとってはとても重要だった。それは今シーズン、そして我々が抗議を提出したイベント、今季残りのシーズン、来シーズン……そしてそれだけではなく、将来のF1のことも見据えている」

 そうブコウスキーは語った。

「私達が望むモデルは、どんなモノだろうか? 独立した10チームが競い合うというモデルだろうか? 特に公平なスポーツにするという背景のため、より均等に資金が分配され、予算制限が設けられる……それによって、最終的には全てのチームが、同じレベルの支出額に落ち着くことになる。すぐにというわけにはいかないかもしれないが、時間と共にそれに近付くはずだ」

「2022年のレギュレーションには、素晴らしいチャンスがあるはずだ。新しいテクニカルレギュレーションにより、追いつき、追い越し、そして良いレースを生み出すことができるだろう」

「このスポーツには、10チームが平等に戦う、絶好のチャンスがある。そのため我々にとっては、チーム間でのやりとりが許されるレベルを明確にするのが重要なんだ」

「別のチームからパーツを入手したり、ジオメトリを流用し、それを自分たちのマシンで使うことは許されるのだろうか? 将来的にそれは、F1の適切なモデルではないと、我々は考えている」

「今回のことは抗議の枠を超え、1戦限りのレース結果という枠を超えている。これは将来のF1に、我々がどんなモデルを望んでいるかということの現れなんだ」

 ブコウスキーの主張については、マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルも同意。F1が「コピー選手権」になることについて、大いに危惧していると語っている。

 ルノーが提出した抗議については、FIAが審議を行なうために、実際のブレーキダクトの調査など、準備を整えている段階。しかし、8月上旬のイギリスGPを前に結審するものと予想されている。この調査については「FIAの仕事に完全に自信を持っている」とブコウスキーは語った。

 訴えられた側のレーシングポイントのチーム代表であるオットマー・サフナウアーも、FIAの調査には完全に信頼していると語り、何が許され、何が許されないのかという点について、不確実な部分が残ることはないだろうと語った。

「そのプロセスは完全なモノだと思う。我々に指示された、全ての証拠を提出するつもりだ」

 そうサフナウアーは語った。

「結果は、批判の心配のないことになると思う。しかし、特にブレーキダクトの内側など、我々が完全に設計し開発したことを含め、カメラでは見えないこともあるからね」

「FIAがふたつのデザインを比較すれば、ブレーキダクトが独自のデザインであるということを、彼らは知ることになるだろう。それは我々の知的財産であり、そして我々がデザインしたモノなんだからね」

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