ルノー、レッドブルへのPU供給は問題ないと主張「あくまで”アルピーヌ”の発展が第一」
ルノーのシリル・アビテブール代表は、レッドブルとアルファタウリへとPUを供給する事になっても、アルピーヌのブランド戦略に影響はないと語った。
写真:: Eric Gilbert
ホンダが2021年限りでF1活動を終了すると発表したことで、レッドブルとアルファタウリには新たなパートナーを探す必要が生じた。ルノーはこの2チームにとって、当然選択肢のひとつとなってくる。
現在、ルノーはワークスチームと並行してマクラーレンにもPUを供給しているが、マクラーレンは2021年からPUをメルセデス製にスイッチ。ルノーはワークスチーム以外に供給するチームが無くなった。
ルノーはその後、F1戦略を練り直し、来年からワークスチームをアルピーヌへと名称変更。新たなスタートを切ることになった。
一方レギュレーション上、カスタマーチームへのパワーユニット(PU)供給が最も少ないマニュファクチャラーであるルノーは、レッドブルからの申請があれば2チームにPUを供給する義務が生じる。そのため、ルノーは2022年から計3チームにPUを供給する可能性があるのだ。また、レギュレーションによる強制ではなく、当事者間で契約が交わされることもありうる。
しかしながら、ルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、新たなカスタマーチームへのPU供給が、アルピーヌへと集中するという計画に影響を与えることはないと主張している。
「第三者が我々の戦略に影響を与えることはない」
そうアビテブールはmotorsport.comに話した。
「我々の戦略は明確だ。我々はワークスチームのためにここにいる。エンジンサプライヤーであることのメリットはほとんどないので、我々はワークスチームを持っているんだ」
「エンジンサプライヤーとしてF1を戦うというビジネスケースは機能しない。ホンダのニュースもその証拠なのかもしれない」
「我々はフルチームでのF1復帰を決断した2014年にそれに気づいたんだ。ホンダも同じような疑問を持ち、異なる決断をしたのかもしれない」
「我々のプログラムは我々のチームのためにある。特にアルピーヌブランドのためにある。それは変わることがない」
「義務がある場合はそれに従うことになるが、我々の全ての努力は、アルピーヌブランドの構築と発展のため、レースで勝利するという戦略的な目標を中心に展開されなければならない」
「レッドブルにとってのもうひとつの解決策は、ホンダの知的財産を扱ってくれる人を見つけることだと思う。そのようなアイデアはいくつか出てきているだろう。ゼロからのスタートでは、2022年までに準備ができないのは間違いない」
一方、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、新たなCEOにルカ・デ・メオが就任したルノーの雰囲気が良くなっていると話している。
「我々は今、2022年のエンジンパートナーについて考え始めなければならない。年末までには明確にしなければならない」
「もちろん、すべての可能性、すべての選択肢を検討しなければならない。しかし、最終的には(レッドブル創業者のディートリッヒ)マテシッツ氏がどのように進めるかを決めなければならない。しかし、我々が今後数年間でメルセデスに挑戦できるだけの力を持つことが重要なのだ」
「もちろん、我々がルノーと話をすることを想定されているのは理解している。ルノーは変わった。新しい上層部は多くの新鮮な風をもたらし、いくつかの変化をもたらしている。物事は前進している」
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