ルノー「ホンダとの契約を選んだレッドブルを”後悔”させたい」
ルノーは、パワーユニットの性能アップを果たし、来季からホンダのパワーユニットを使うことを決めたレッドブルを”後悔”させたいと語った。
Christian Horner, Team Principal, Red Bull Racing, Cyril Abiteboul, Managing Director, Renault Sport F1 Team, in the FIA Press Conference
Andrew Hone / Motorsport Images
レッドブルは火曜日、来季からホンダ製パワーユニットを使用することを発表した。
この決定に際してルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、レッドブルに後悔させるためにも、将来のパワーユニットの性能を大幅に向上させるつもりだと語った。
「我々は、この決定を後悔させるためにも、全力を尽くすつもりだ」
アビテブールはmotorsport.comの独占インタビューでそう答えた。
「それは、我々のチームと共に、コース上でベストを尽くすということだ」
「特に今シーズン後半に投入する予定のスペックCを使用した時の、パフォーマンスの向上に本当に興奮している」
「現時点では、レッドブルがこれを受け取ることはないと考える理由はない。まだエンジンの使用計画の詳細を確認していないが、彼らが後悔することを願っている」
アブテブールは、レッドブルがホンダとの契約を選んだことは、驚きではないと語った。
「率直に言って、驚くべきことではなかった」
レッドブルの選択について、アビテブールはそう語った。
「私はまず、確認したことを忘れがちだと思う。実際には、現実的なことなのだ」
「昨年のシンガポールで、我々はレッドブル・グループとマクラーレンとの、包括的な契約を発表した」
「これは、2017年末でトロロッソとの契約を終了させ、2018年末でレッドブルとの契約を終了させるという内容だった。しかしレッドブルは、このトピックについて少し曖昧にすることを求めていた」
「まだ進むべき道を決定していないとして、レッドブルは我々にオファーを依頼した時、それまでとは別の方向に進み始めた」
「我々にとっては、曖昧だったものを確認するためのものだった。そしてレッドブルからすれば、技術的もしくは競技的な意味以上に、戦略的かつ商業的な決定だった」
アビテブールは、ホンダと組むことによるパフォーマンス以上の魅力が、レッドブルが今回の決定に至った動機だと考えている。
「我々がワークスチームとしてF1に戻った時と同じように、レッドブルにとってもワークスチームというポジションに戻ることは重要だった」
そうアビテブールは語った。
「それはルノーとは実現することはできなかった。彼らは別の存在と組まなければならず、ホンダという完璧な相手を見つけた」
「だから、(今回の決定は)いくつかの要因とパラメータの組み合わせであると確信している。パフォーマンスに関連するモノもあるだろうが、それ以上の意味があることは明らかだ」
「我々には、彼らに提供することができなかったことが幾つかある。それは財政支援や中核施設へのアクセスなどだ。何故なら我々は、ルノー・スポールF1チームのパフォーマンス強化に重きを置いているからだ」
アビテブールは、レッドブルというパフォーマンス面でのベンチマークを失うのは痛手だとしながらも、パワーユニットの供給先を2チームに減らすことには、いくつかのメリットがあると考えている。
「(パワーユニット供給先が減るのは)我々にとって良いことだ。何故なら、ルノー・スポールのためにしなければいけないことに、本当に集中することができるからだ。まだ、2021年への準備にも注力することができる」
そうアビテブールは語った。
「レッドブルのようなチームにパワーユニットを供給する時には、彼らの野心と期待のために、我々がしなければならない残りの仕事に、多少影響を及ぼすことになる」
「そして我々には、現在のレギュレーション、そして次期レギュレーションのために、やるべきことがたくさんある」
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