レッドブル、“規則”により再来年からルノーPU使用?「供給の準備はできている」とルノー
ルノーは、ホンダが2021年を最後にF1参戦を終了することを受けて、レッドブルとアルファタウリにパワーユニットを供給する義務が生じれば、それに従う意思があることを示した。
ホンダは10月2日、2021年シーズン限りでパワーユニット(PU)サプライヤーとしてのF1活動を終了することを発表した。これにより、現在ホンダからPUの供給を受けているレッドブルとアルファタウリは、2022年以降のパートナー探しを始めている。
レッドブルはホンダ製PUを使用する前、長きに渡ってルノーとパートナーシップを結んでいた。2010年〜2013年に達成した4度の世界王者も、ルノーエンジンを搭載していた時のものだ。しかしながら両者の関係は次第に悪化していき、2018年に関係を解消していた。
現在のF1競技規則の付則9『2018-2020年選手権シーズンのためのパワーユニットの供給』によれば、「供給契約のないチームは、最少数のチームにパワーユニットを供給する製造者に配分される」とされている。2021年はメルセデスが4チーム、フェラーリが3チームにPUを供給するが、ルノーは来季から『アルピーヌ』に改称されるワークスチーム以外にはPUを供給しない予定となっている。
これに関してルノーのシリル・アビテブール代表は、ルノーはレッドブルから何の連絡も受けていないものの、FIAの供給義務を果たす準備はできていると語った。
「現時点で、(レッドブルと)そういった話が全くなかったのは間違いない」
アビテブールはmotorsport.comにそう語った。
「このスポーツに携わる者として、我々はそのレギュレーションを承知している。そして我々には、そのレギュレーションと義務を遵守する意思がある」
「細かいことを言えば、もちろん我々はまだ要請を受けていないが、要請を受ける必要がある。そして今回の件は、タイミングも含めて非常に特殊な状況にある」
「これは来年の春に向けた話ではない。2021年の春はかなり先だ。我々はF1では限られた時間の中で多くのことが起こり得るということを知っている」
「いろんなことが起こり得るが、その中で(PU供給の)義務が生じるのであれば、それに従うということだ」
“喧嘩別れ”のようになっていたレッドブルと再び手を組むのは気まずいものになるのではないか? そう尋ねられたアビテブールはこう返した。
「そうなると思う。ただ我々はこのスポーツのことを考える必要がある。そしてこれはまだまだ先のことだと思っている。レッドブルが何かしらのプランを持っていないとは思えないがね」
「ヘルムート(マルコ/レッドブル・モータースポーツアドバイザー)とクリスチャン(ホーナー/レッドブルチーム代表)は、このことを知っていたに違いない。我々が彼らの“プランA”になるとは思えないね!」
またアビテブールは、ホンダがF1から撤退するという決断をしたことは、彼にとって全く驚きではなかったと語った。
「何か起こる可能性があるというのは常に理解している」
「彼らは2021年以降の自分たちの立場を明確にしないといけなかったが、そうしていなかったのが、既に兆候だったのかもしれない。我々の2022年に向けたエンジン設計の現在の進捗を鑑みると、なおさらそう感じる」
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