FIA会長、インディ500控えるインディアナポリスを訪問「F1にとって必要なものが揃っている」
FIA会長のジャン・トッドは、再びインディアナポリス・モータースピードウェイでレースを行なうことが、F1にとって非常に良いことだと語った。
8月22日(土)、第104回インディ500の決勝レースを控えたインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)にFIA会長のジャン・トッドが訪れ、ロジャー・ペンスキーと共に午前中をサーキットで過ごした。
F1は2000年から2007年まで、IMSのロードコースでF1アメリカGPを開催していた。その後、2012年からはテキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズに場所を移し、アメリカGPが開催されている。しかしながら、今季はコロナ禍の影響で南北アメリカ大陸でのグランプリは全て中止となった。
F1がインディアナポリスに戻ることについて、FIAは支持するかと訊くと、トッドはmotorsport.comに次のように語った。
「カレンダーに関する責任は、商業権の保有者にあることは分かっている。しかし、インディアナポリスはF1の会場として必要なすべての要素、すべての施設を備えている」
「ロジャー・ペンスキーと彼のグループが先導し、あらゆる改善が非常に短期間で行なわれた。私は今日見たものに非常に感銘を受けた。ロジャーはすでに設備面で多くのこと成し遂げている」
「インディアナポリスは、アメリカにおけるモーターレーシング・シリコンバレーのようなところだ。もちろん、インディアナポリスでのレース開催を提案した場合は、F1にとって非常に良いことだろう」
チーム・ペンスキーはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でアキュラのDPiマシンを走らせているが、IMSAとWEC(FIA世界耐久選手権)に新たに導入されるLMDh規定の”ワークスマシン”を使い、ル・マン24時間レースに参戦するのではないかと噂されている。
この件についてペンスキーと話し合ったのかと訊かれたトッドは、「我々は直接話し合ってはいない」と答えた。
「(LMDhの導入は)IMSAとACO(フランス西部自動車クラブ)が合意したことだ。この合意は非常に良いことだ」
「新しいレギュレーションの最高峰カテゴリーで戦うことを決めたチームがあれば、より多くの関心を生み出すだろう。それは素晴らしい事だと思う」
「特にロジャー・ペンスキーは、モーターレーシングの世界で驚くべき成果を達成してきた。彼が(ヨーロッパの)耐久レースに参戦するのはセンセーショナルなことだろう。ただ、今後もっと多くのアメリカチームがWECに参戦することを期待している」
今季は新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界中のスポーツが大きな影響を受けた。トッドは各カテゴリーが再始動したことについて、次のように述べた。
「F1やフォーミュラE、耐久レース、インディカー……様々なチャンピオンシップで、レースを復活させるために行なわれたあらゆる取り組みは驚くべきものであり、称賛すべきものだ」
「簡単な解決策は、生活が正常に戻るまで待つことだが、それがいつになるかは分からない。したがって、再始動することが必要不可欠だった。インディアナポリスで行なわれたものも含め、全ての作業を賞賛する」
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