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“グラウンドエフェクト”復活か? 2021年型F1マシンの最新コンセプトが明らかに

F1は、2021年型マシンに“グランドエフェクト”を取り入れようとしている。この空力コンセプトを採用することによって、各車がより接近することができると確信している。

Jonathan Noble

Jonathan Noble

編集: 2022/02/23 6:32

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2021 Formula 1 concept

 F1とFIA、そして各F1チームとの間では、2021年の新規則に向けた議論が進行中である。そんな中、2021年に向けた計画についての最初の詳細が明らかとなった。

 上図は、ジョルジョ・ピオラによる2021年型マシンコンセプトのイラストである。この画像から見てとれるのは、新しい規則が、ダウンフォースをどのようにして生み出すかのアプローチを完全に変更するということである。

 そのアイデアとは、主流となっている複雑な空力デバイスを排除するというものだ。特にそれは近年、ウイングやバージボードにおいて顕著であり、この新コンセプトによって、よりシンプルかつ乱流の影響を受けにくいフロントウイングになるだろうと考えられる。

 今回明らかになったコンセプトの最大の特徴はマシン下部にある。ふたつのディフューザーが跳ね上がったベンチュリー構造となっており、巨大なダウンフォースを生み出す仕様となっている。これは、1970年代後半にロータスによって開発されたいわゆる“グラウンドエフェクトカー”に似ていると言える。なお、グラウンドエフェクトカーは1983年以降禁止となっている。

グランドエフェクトカーのロータス79とロータス80

グランドエフェクトカーのロータス79とロータス80

Photo by: Giorgio Piola

 FIAのシングルシーター部門責任者、ニコラス・トンバジスは次のように語った。

「我々はレースにおいて、マシンがお互いに接近してエキサイティングなバトルを繰り広げることを望んでいる。また、タイヤの性能が短期間で劣化することなく、お互いにバトルができるようにしたい」

「多くの小型パーツが取り除かれているので、現在のマシンよりもシンプルだ。特にサイドポッドの前端部と、フロントウイングがシンプルになっている。そしてマシン下部のディフューザーはベンチュリー構造になっている。サイドポッドの下が、前から後ろにかけてトンネルのようになっているんだ」

 グラウンドエフェクト、シンプルな空力特性、そしてフロントタイヤのディフレクター……これら全てが組み合わさることによって、マシンがより接近することを助ける作用があると期待される。

 現行のF1マシンでは、マシンが先行車に接近した際、約45%のダウンフォースを失うとされている。しかし、2021年型コンセプトのシミュレーションによると、それが5〜10%に減少するようだ。

 トンバジスはさらにこう付け加えた。

「ふたつの強力な空気の渦が、リヤウイングが起こした乱流を吸い込む。その結果、追従するマシンが受ける気流はかなりクリーンなものになる。よって後方のマシンが失うダウンフォースが大きく減少する」

 F1は9月15日までに、新規則についてチームと合意することを望んでいる。その後プロセスが順調に進めば、10月の終わりまでにFIA世界モータスポーツ評議会の承認を受けることとなる。

フェラーリSF90(2019)と、2021年コンセプトカーの側面比較

フェラーリSF90(2019)と、2021年コンセプトカーの側面比較

Photo by: Giorgio Piola

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