
リカルドは、2018シーズン後半に不運が続き、ストレスから睡眠時間が減ってしまったと明かした。
ダニエル・リカルドは、レッドブル離脱を決めた2018シーズン後半から相次いでトラブルに見舞われたことで、かなりのストレスを感じていたようだ。
来季ルノーに移籍するリカルドは、モナコGPでシーズン2勝目を挙げた時点でドライバーズランキング3位につけていたものの、その後1度も表彰台を獲得できず、ランキング6位でシーズンを終えた。
リカルドのマシンには、信頼性に関するトラブルが多発。全ドライバー中最多のリタイア8回を記録している他、グリッドペナルティによりレースにも妥協を強いられることも多かった。
問題が続発したことでフラストレーションを溜めていたリカルドは、精神的な緊張により自身の体調にも悪影響があったと話した。
「今年はいろんなことが起きたし、それがある時点で僕に影響していないと考えるのはおかしいと思う」
「その影響はレースの時だけじゃなくて、そのことを考えすぎているからレースでもうまくいかないんじゃないかとも思ってしまう」
「それで僕は消耗していたんだと思うし、精神的に万全じゃないときは、睡眠時間も8時間から6時間に減ってしまう。その蓄積が反応や反射のスピードを遅らせていたのかも知れない」
「言い訳をしているように聞こえて欲しくはないが、ある程度の影響はあったと確信している」
「だけど、それもまた成長するための経験の一部だし、多くのメカニカルトラブルに見舞われるのも、新たな契約にサインするのも、これが最後だとは思っていない」
「トライしてみて、そこから学んでいくだろう。後から振り返って、どうすればもっとうまくやれたかを考えるんだ」
リカルドはアメリカGPとメキシコGPで連続リタイアに終わった際、彼は「レースを走る意味が見出せない」と語り、彼の後任として来季レッドブルに昇格することになっているピエール・ガスリーに、シートを譲ることをほのめかしていた。
シーズン後、この時を振り返ったリカルドは彼のクルーも同様に苦しんでいたと述べた。
「僕はマシンに乗っているし、スポットライトを浴びているけど、働いているみんな、特にガレージにいる人たちは僕と同じく悲しみに暮れていた。彼らはレース週末を通して、僕よりも多くの時間も働いているんだ」
「チームを出て、隠れてしまいたい時もあった。でも幸いにも、彼らについて考えられる心が残っていたんだ」
「メキシコは厳しかった。2戦連続だったし、とても残酷だった。僕たちはみんな同じ立場にいるように感じたし、抱き合ってお互いを慰める必要があった」
「僕たちみんなが傷ついていた。『しっかりしろ、もうこんなことをするな!』と誰かを責めるつもりにもなれなかった。誰のミスでもないんだ。いい大人が涙を浮かべ、悲しんでいたんだ」