ホンダPUは移籍の決め手にあらず。リカルドの中で燻っていた”何か”

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ホンダPUは移籍の決め手にあらず。リカルドの中で燻っていた”何か”
執筆: Scott Mitchell
2018/08/24 8:51

リカルドは移籍決断に至った経緯と、決断を下したタイミングについて説明。フェルスタッペンの存在やホンダのPUは主な理由ではないと語った。

 ダニエル・リカルドは、ルノー移籍を決断した経緯とそのタイミングについて説明。マックス・フェルスタッペンやホンダのパワーユニット(PU)を避けたのではないと語った。

 F1が夏休みに入ってから、大きく変化した来季のドライバーラインアップ。その火付け役となったのは、間違いなくリカルドだろう。レッドブルとの契約延長間近だとみられていた彼は、突如ルノー移籍を発表したのだ。

 これには、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコも寝耳に水だったようで、ハンガリーGP後のインシーズンテスト中にリカルドが契約を延長することを確信していたという。

 契約にサインしなかったリカルドは、その2日後にルノーと2年契約を交わしたことをレッドブルに通達した。彼はベルギーGPで、この流れについて説明した。

「数週間か数カ月前に何かを知っていた訳ではない。休暇に入る前に発表されたことが、ほとんど全てだ」

「しばらく、ルノーは僕にとって候補のひとつだった。だけどそれは土壇場になるまで浮上しては来なかった」

「僕はどうすべきか本当に悩んでいたし、決断のプロセスには時間がかかった。ハンガリーGPの週末の時点で、どうすべきか決まっていなかったんだ」

「火曜日にテストをして、それから48時間以上考えてみる時間があって、結論を出したんだ」

「それは簡単ではなかった。僕の中で、重視すべき要素や変数がたくさんあったんだ」

 今季最初の6レースで2勝を挙げたが、その後夏休みに入るまで表彰台を獲得できていないリカルド。この事実によって運命が変わったと彼は説明し、自分自身に”不満”を感じたのだという。

「それがなぜかを理解しようとしていた」

「僕がそれを考えていた時、環境を変えて新しい挑戦をすることこそが、おそらく僕が必要としていた答えだと分かった」

 今季3勝を記録しているレッドブルを離脱することを検討していた間、リカルドは”眠れない夜”を過ごしたという。

 レッドブル側はリカルドの要求をすべて呑んでいただけに、リカルドがマルコにチームを離れると告げる時は少し緊張したと明かした。

 結局、リカルドはハンガリーでテストをした2日後、木曜日にチーム代表のクリスチャン・ホーナーとマルコに電話し、その翌日にルノーがリカルド獲得を発表した。

「彼(マルコ)は10年間僕を知っている。時に彼が不満を感じていたり、僕に何かを変えて欲しがっていたことがあったと思う。だから、彼がそんなに驚くとは思っていなかった」

「彼は僕の移籍に少しがっかりしていた。彼が僕の残留を望んでいてくれたことは良いことだ」

「僕にできたのは、落ち着いて敬意を表することだった」

ホンダPUやフェルスタッペンは主な理由ではない

 レッドブルが来季からホンダのPUを使用すると決定したことも、リカルドが考慮しなければならなかった要素のひとつだ。

 motorsport.comが、ホンダPUの搭載が決断に与えた影響について訊くと「明確なものはない」と彼は答えた。

「ホンダは、今でもトップで戦えるということを自分たちで証明する必要がある」

「でも自分自身の環境を変えたいという以外に、重要な要素はなかった。それが最も大きかった。必ずしもエンジンの契約や予算は関係ない」

 また、ホーナーはリカルドがフェルスタッペンと同じチームでドライブしたくないと感じていたのではないかとコメントした。

 フェルスタッペンを避ける必要があったのかとmotorsport.comが尋ねたところ、「Noというのが簡単な答えだ」と答えた。

「外部の人はそう思うかもしれない。チーム内の平等という点では、そんな懸念は無く、その兆候もなかったと心から言える」

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この記事について

シリーズ F1
ドライバー ダニエル リカルド 発売中
チーム レッドブル 発売中
執筆者 Scott Mitchell
記事タイプ 速報ニュース