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リカルド、ルノーのマシンの“習性”を掴み、やる気十分「また表彰台に戻りたい」

ダニエル・リカルドは、ついにルノーのマシンに慣れてきたといい、R.S.19の“習性”を掴んだと語った。

Daniel Ricciardo, Renault R.S.19

Zak Mauger / Motorsport Images

 今季、レッドブルからルノーに移籍したダニエル・リカルドだが、シーズン開幕当初はマシンへの順応に苦しんでいた。しかし、第2戦以降は、ルノー3年目となるチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを、予選で上回り続けている。

 カナダGPに先立ち、リカルドは「今はとても快適だし、昨年と比べて少し違った方法でドライブをし始めている」と語った。

「詳しいことは言えないけれど、言ってみれば、コーナーでのブレーキのかけ方やスロットルの開け方でさえ、マシンの特性によって変わってくるんだ。だから僕はその新しい習性に適応した」

 ルノーのマシンをドライブすることを自然に感じるようになったかどうかを尋ねられたリカルドは、次のように語った。

「今はそうだ。冬のテストでは、十分なスピードがあると思っていた。ただ最後の5%をモノにするには時間がかかるんだ。最初の数週間と違って、今はもう100%に近いところにいると言いたい」

 リカルド曰く、彼が現在最も強く感じているものは、モチベーションだという。

「今年は個人的にも、エンジニアたちと良い関係が築けていると思う」

「ニコは力強いシーズンのスタートをきって、最初のレースの予選Q2では、1回のアタックで僕を上回った。僕には(Q2で)2回のチャンスがあったけど、彼を上回ることができなかった。それ以降は、(予選アタックを)うまくまとめられるようになった」

「僕はやる気がある。本当にやる気に満ちあふれている。そしてまた表彰台に戻りたいと思っている。僕たちがまだそこにいけないことはわかっているけど、このレベルのドライブとハングリー精神を維持すれば、その時は遅かれ早かれやってくるだろう」

 なお、ルノーはスペインGPでアップグレード版のパワーユニットを投入し、信頼性の問題を解決したが、リカルドは週末のカナダGPがその性能を確かめる絶好の機会だと考えている。

「僕たちは間違いなく1年を通して進歩を遂げていて、バルセロナとモナコの結果も励みになった。今回は最高のテストになるだろうから、どうなるかを見てみるとするよ。僕は問題ないと確信している」

「正直、モナコ以上に躍進できるかどうかはわからないけど、既に信頼性では良い位置にいると思うし、多くの力を絞り出すことができていると思う」

「何かすごく大きなことに取り組んでいると言うつもりはない。あくまで僕たちはクールにそれをやり遂げるんだ」

 その自信を証明するかのように、リカルドはカナダGP予選で4番手を獲得。レッドブルのピエール・ガスリーやメルセデスのバルテリ・ボッタスを上回った。

 ルノーにとって、この結果はロバート・クビサが2010年の日本GPで予選3番手になって以来の好成績。リカルドが表彰台に戻る絶好の機会が、早くも訪れた形だ。

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